SEKAI NO OWARI、約4年ぶりのアルバム「Eye」と「Lip」に込めた想い

2019/03/01 18:18 配信

音楽

今度のツアーはこれまでのSEKAI NO OWARIの中でも新しい感じになると思います(Fukase)


写真左からDJ LOVE、Fukase、Saori、Nakajin撮影=西村康


――春からはツアーが始まりますが、今回一気に26曲増えたことで、セットリストを決めるのも大変そうですね。

Nakajin:『Eye』が50分、『Lip』が1時間なので、この2枚の全曲をやるだけでもう2時間近くなっちゃいますね(笑)。

Saori:でも、ようやく大変ってところまで来たなって感じですね。最初のころはリリースしてる曲が少なすぎて、それはそれで大変で。初めてのワンマンのときなんか、まだ7曲しかなかったから。

Fukase:2曲目にやった「虹の戦争」を2回やらなかったっけ?

Saori:で、「次の曲で最後です」って言ったら、「え〜!」じゃなくて、「えっ!?」って本当に驚かれて(笑)。なので、そこからちょっとずつちょっとずつ増えて、ようやく「あの曲やってほしかった〜」っていうのが生まれるくらいの曲数になったなっていう。

Fukase:カラオケとか行って、この店全然うちらの曲入ってないんだなと思うと、実は全曲入ってたとか(笑)。

Nakajin:それあるよね。

Fukase:あるあるですよ(笑)。あれ? まだこれだけ!?みたいな。

Saori:他のアーティストさんを見て、こんなに何ページもあるじゃん!ってなるよね。

Nakajin:カラオケも今回の2枚で結構増えたんじゃないかと(笑)。

――ツアーについては現状どんなものをイメージしていますか?

Fukase:今回は……うーん……どうなんだろう。ちょっと、怖い?

Saori:少なくとも今までとはちょっと違った感じじゃないかな?

――Fukaseさんのおっしゃった、怖いというのは?

「強力な応援団長がいたから、レコーディングは割と円滑に進んだ」とDJ LOVE撮影=西村康


Fukase:怖いものになると思うんですよね。

Saori:怖いのかなぁ?

DJ LOVE:ちょっと怖い。

Saori:でもさ、こういうふうにインタビューで話しても、やってくうちにちょっと違っていったりするじゃん?

Fukase:そういうときもある。でも、今の気持ちを聞かれてるから。

Saori:そっか。今の気持ちだと、自分たちがイメージする感じとしては、ちょっと怖い感じです。

Fukase:明るいイメージがないというか。

Nakajin:怖いと言ってもホラー的な怖さではなくて。

Fukase:そうそう。

Nakajin:ホラーじゃなくて、サスペンス寄り?

DJ LOVE:サスペンスって言うと、途中誰かから血が流れるのかな、みたいな。

Nakajin:ああ〜。じゃあ、ちょっと違うかぁ。

FukaseNakajinが急に倒れるとかね(笑)。

Nakajin:違う。サスペンスじゃない(笑)。

DJ LOVE:ただ、ゾクリとくるものはあるかなとは思います。

Fukase:そうですね。これまでのSEKAI NO OWARIの中でも新しい感じになると思うんですよね。僕らはファンタジーというものをライブでも、もちろん前の『Tree』というアルバムでも表現してきたけど、次のライブがファンタジーかと言われたら……。ファンタジーじゃないわけじゃないんですけど、少しもメルヘンチックではない。よね?

Nakajin:うん。何だろう、無機質っぽいのかなぁ?

Fukase:そうだ、未来的。“無機質ファンタジー”って感じです。

Saori:今は、ね。

Fukase:そう、今は、です(笑)。