芳根京子の舞台初主演作品が開幕! 「セリフが飛ばないことを祈りながら、お芝居を楽しみたい」
5日から東京・紀伊國屋ホールで行われている芳根京子舞台初主演作「母と惑星について、および自転する女たちの記録」。母親を亡くした三姉妹が、突然消え去った母について思いを巡らす人間ドラマ。三姉妹が母の散骨をするために訪れた異国の地での物語と、母が生きていたころの回想シーンで紡がれていく。
母・峰子にキムラ緑子、長女・美咲に田畑智子、次女・優に鈴木杏、三女・シオに芳根が扮する。公演前日の4日、公開フォトコールが行われ、家族4人が食卓を囲む場面を披露。芳根は母親に翻弄されながらも素直に生きるシオを、爽やかにそして堂々と演じていた。
フォトコール後の会見では、「稽古期間がギュッとしていて短期集中型でした。セリフが飛ばないことを祈りながら、皆さんとのお芝居を楽しみたいです」と意気込みを見せた芳根。
演じるシオについては「三女らしいといえばらしいのかなと思いますが、2人の姉とちょっと違う自分に悩み、孤独を抱えている役。23歳の女の子として等身大ですが、意外と強い力を持った子だと思います。最初は精神的にしんどくなるかなと思いましたが、つらさを打ち返すパワーを持っている女の子だったので、苦しむことなくまっすぐ向き合えました。公演を重ねてシオと一緒に成長していきたいです」と、分析していた。
会見中も本当の三姉妹のような雰囲気に包まれている芳根、田畑、鈴木。1日に行われた第42回日本アカデミー賞で芳根が新人俳優賞を受賞した際には、鈴木からはメッセージが届いたとのこと。
「当日はすごく緊張しすぎて、心臓が止まっていたかなと思うくらい音も聞こえなかったんです。そんな中、早く皆さんに会いたい!!と思いました。家族のような安心感をいただいています」と共演者との強い絆をアピールした芳根。
演出家の栗山民也氏について聞かれると、「自らお芝居を見せてくださるのですごく分かりやすいです。そして本当にお上手で。栗山さんみたいにやりたいと思うのに、できないもどかしさもあります。いろいろ吸収していきたいです」と明かす。
最後に、会見では常に笑顔でいっぱいだった芳根が「初主演舞台ということもあり、個人的にいろいろな思いがこもった作品です。なにより素敵なチームに出会えたことに心から感謝していて、いいお芝居になるんじゃないかという予感があります。全力で舞台に立たせていただくので、ぜひ劇場にお越しいただけたら」と主役らしく会見を結んだ。
東京公演は3月26日(火)まで行われ、高知、福岡・北九州、京都、愛知・豊橋、長崎でも行われる。
取材・文=玉置晴子
作:蓬莱竜太 演出:栗山民也
出演:芳根京子、鈴木杏、田畑智子・キムラ緑子
■公演スケジュール
【東京公演】2019年3月5日(火)~26日(火) 東京・紀伊國屋ホール
【高知公演】2019年4月2日(火)、3日(水) 高知・高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
【北九州公演】2019年4月6日(土)、7日(日) 福岡・北九州芸術劇場 中劇場
【京都公演】2019年4月12日(金)~14日(日) 京都・ロームシアター京都 サウスホール
【豊橋公演】2019年4月20日(土)、21日(日) 愛知・穂の国とよはし芸術劇場 PLAT
【長崎公演】2019年4月25日(木)、26日(金) 長崎・長崎市民会館 文化ホール
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