いよいよラストMCとなり、高嶋は「今日はライブシリーズ最後でしたけど、皆さんと最高の時間が過ごせて、とてもとても幸せで…」と言い出し、途中で言葉が詰まる。
さすがにリーダーも泣いちゃったか、と思いきや「なあ、今かんだよな? 思った?」とまさかの言葉が。
メンバーから「いやいや、泣きそうなのかと思った」と言われ、高嶋は「泣いた方がいいところ?」ととぼけ、普通に「そういうのいいから」と浜崎にツッコまれ、仕切り直し。
「みんなと本当に本当に楽しい時間が過ごせて、幸せでした。皆さん、今日は本当にありがとうございました!」とあいさつし、「ありがとう!」「ばいばーい!」「後ろの方も見えてんで!」と口々に言いながら、去っていった。
これで終わりかと、思ったらまだまだ会場のファンは終わらせてくれない!
リズミカルに拍手を繰り返し、「TPD!」コールでダブルアンコールを促し、割と食い気味に「ダブルアンコールありがとうございま~す!」とメンバーが再び戻ってきた。
「TPDは待つってことできないから」と浜崎が言えば、高嶋も「みんなのダブルアンコールが聞こえたからすぐに出たかった」と言い、この日2回目の「Hey, Girls!」をパフォーマンス。
まさかの“26曲目”でも全くパフォーマンスの衰えないメンバーとファン。常に最高を更新し続ける彼女たちが、ここまできたらもはやフォーメーションより気迫よ!とでも言わんばかりの気合いがみなぎる歌と踊りを披露し、ラストは浜崎の「みんなサイコー!」で幕を閉じた。
さすがにメンバーから「燃え尽きた…」「もうこれ以上は無理~!」と“限界”を迎えた声もありつつ、最後は「今日は本当に本当にありがとうございました!」とマイクなしで感謝を込め、ファンも大歓声で応え、ライブは終了した。
とんでもない2時間弱だった。「もう無理~!」って言っていた人が「明日の朝『ZIP!』見てね!」と言って去っていくのもなかなか衝撃だったが、本当にこの華奢に見えて恐らくムキムキの6人は底知れぬパワーを秘めている。
似たようなユニットやグループが出ては消え、消えては出てを繰り返す、世知辛い時代。
彼女たちの武器であるこのノンストップという個性をこれからも大事に育てていってほしいなと思うし、個々の活動に関してもポテンシャルからすればまだまだ伸びしろは十分にあるはず。
これからも遠慮せず自分を開放して、いろいろな可能性に向けて、魅力を爆発させていってほしい。
こちらとしても「無理矢理ニュース書かなくてもいい」と言われようが、少しでもファンの方、ファンじゃない誰か、そして何らかの関係者の目に触れてもらう可能性があるのなら、彼女たちの魅力を広める一助になるように書き続けたい。
結果的にTPDがもっともっと大物になって、「は? ザテレビジョンって何だっけ?」って見捨てられても、それはそれで本望だ。
いや、それはやめて…涙で市松模様の枕を濡らすだろうから。
取材・文=蒼野星流/取材協力=月山武桜
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