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’11年の大河「江~姫たちの戦国~」は第1話から“THE戦国”の物語!

2010/11/18 22:59

「江」では原作と脚本両方を担当し、再び大ヒットを目指す田渕氏
「江」では原作と脚本両方を担当し、再び大ヒットを目指す田渕氏

NHK総合で’11年1月9日(日)からスタートする大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の原作・脚本を担当する田渕久美子氏が11月8日、NHK放送センターで行われた取材会に登場。放送まで2カ月を切る中、脚本執筆の状況や作品の見どころなどを語った。

同作品はNHK大河ドラマの記念すべき50作目にあたり、主人公は江戸幕府第2代将軍・徳川秀忠の正室の「江」で、上野樹里が演じる。室町幕府の終焉から徳川時代の幕開けという激動の戦国時代を背景に、戦乱の中をたくましく生き抜く女性たちの姿を描いていく。田渕氏は、以前脚本を担当して大ヒットとなった大河「篤姫」('08年NHK総合)に続き2度目の大河となる今回は、原作を執筆した上で脚本を書いており、これまでとは違うスタイルの創作に挑戦。

「江は2度の落城と3度の政略結婚を経験し、信長、秀吉、家康と直に話をしているとても戦国的でドラマチックな女性。そんな戦国時代の人物を描けるのは、これほど心躍るものかと。本当に作家冥利につきますね」と江を描くことの喜びを語った。また、原作から執筆したことについて「原作を書くことによって見えてくることもあるので、それを踏まえて脚本を書くのは取り組みやすかったですし、俳優さんやスタッフさんが事前に全体像をつかみやすいのではないかと思いました」と原作を書いたねらいを明かした。

江を演じる上野に対しては「とても美しい顔立ちをしていて、また凛々しくて江っぽいと思いました。ご縁があって江が選んだヒロインだと感じています。回が進むにつれてどう表情が変わっていくか、わたし自身が楽しみです」と期待を寄せる。

脚本を書く上で苦労した点を聞かれると「何百年も前の時代ですので、やはり言葉でしょうか。篤姫の時に使えた“家族”とか“気持ち”という言葉も使えませんし、この前“散歩ですか?”のセリフを“庭めぐりですか?”に直したり(笑)」とセリフの言葉選びが難しかったという。さらに「今を生きる人たちにもわかりやすく伝えることが仕事だと思っていますので、そこに重点を置いています。なので江の夫・秀忠が側室を持たなかったことが現代の女性にも話を伝えやすく、今回一番ホッとした点です。側室を5・6人持たれてはドラマにしづらいので(笑)。基本的には戦国時代という舞台を借りて、あくまでも人間ドラマを書いていきたいですね」と脚本執筆のポイントを語る。

また第1話について「まずは江のルーツとして両親(お市と浅井長政)を抜きにして江を語れないので、迷わず第1話はお市が浅井家に嫁ぎ、江が生まれるところからスタートすることにしました。やはりお市が自分の兄や夫と争わないといけないところとか、“これぞ戦国”という要素が凝縮しているのが第1話。なのでTHE戦国というのを1話で味わってもらうのが、この江という物語にはふさわしいかなと」と見どころを語り、初回から早くも激動の物語が始まるとPRした。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」
NHK総合で’11年1月9日(日)20:00スタート
(※初回は73分の拡大版)

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  • 「江」では原作と脚本両方を担当し、再び大ヒットを目指す田渕氏
  • 【写真】’08年の大河「篤姫」の放送中に今回の「江」の依頼があったという
  • 「江」について「これまで大河で描かれたことのないことが不思議なくらいドラマチックな女性」と語る
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