――日系二世ということで英語のセリフもたくさん出てきますがいかがでしたか?
小栗「これがすごく大変で。ロケ先のタイでもみんなずっと練習していました。自分では正 しいと思っている発音もネイティブスピーカーが聞くとちょっと違うと言われたりして。昔、英語をカタカナで覚えたことを後悔しましたね」
ムロ「セリフのテープをひたすら聞いて覚えていたんですが、舌を使ったり無声とか日本にはない発音も多く本当に苦戦しました。できればあと5年はいただきたかったです!」
小栗「ちなみにムロさんが話すと、賢治の同僚・梛子を演じる多部(未華子)さんが笑っちゃうんだよね(笑)。ケンカのシーンでも関係なく」
ムロ「あの子とはプロ意識についてじっくり話したいと思いました(笑)」
――戦争という題材を扱っていますが、考えさせられたことはありますか?
小栗「僕自身、当たり前ですが経験していないことで、いろんな資料を見たり背景を知っていっても本当の真実にはたどり着くことは難しいと思いました。特に、僕たちは日本側から見た戦争しか知ることができませんが、本作はまた違った側面から戦争を描いています。ジャパニーズアメリカンの人たちがこんなにキツイ環境を強いられていたなんて…。ロサンゼルスのジャパニーズ・アメリカン・ナショナル・ミュージアムで知ったのですが、演じた賢治らのように兄弟同士が離れ離れになって戦ったこともあったそうで。想像しがたいことがたくさんあった時代。僕らはそれら受け止めて発信し、多くの人に見ていただきいろいろ感じてもらいたいです」
ムロ「今、このドラマをやる意味をしっかり考えないといけないと思いながら演じました。なぜこんなことが起きたのか、本作が戦争を考えるきっかけになればいいなと思います。また、あらためてこのようなことが起きてほしくないと考える1日にもなればいいなと思います」
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