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上白石萌音、androp内澤崇仁作詞・作曲の「ハッピーエンド」は「2年間ずっと思い続けた曲」【前編】

2019/04/05 19:00

【写真を見る】andropの「Koi」もずーっと楽屋で聴いているという上白石
【写真を見る】andropの「Koi」もずーっと楽屋で聴いているという上白石撮影=井出眞諭


「ハッピーエンド」は葵の気持ちを全部言い当ててくれた曲です(上白石)


――そして、今回上白石さんがヒロインを務めた映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』では、主題歌の「ハッピーエンド」でお二人がタッグを組まれることに。これはどういう流れで決まったんですか?

上白石:実は、「ストーリーボード」のタイミングでいただいたデモの中に、この「ハッピーエンド」もあったんです。

内澤:そうでしたね。そのときも、萌音さんが「ハッピーエンド」も好きですっていうふうにおっしゃってくださっていて。僕もいつか形にしたいなって想いがすごくあったので、今回お話をいただいたときは「あ、やっとできる」と思って力が入りました。本当、念願叶ってという感じで。

上白石:私も今回主題歌を歌わせていただくってなったときに、真っ先にこの曲のことが浮かんだんです。ただ、あれから2年も経っているので、絶対に誰かの元にいってるんじゃないか、と。あれだけいい曲だから、2年間も放っておくわけがないと思ったんですよ。でも、聞いてみたら、歌えますって言われて。

――内澤さんが「いつか形にしたい」と思っていたのは、上白石さんと、ということだったんですか?

内澤:もちろんです。萌音さんのために作った曲ですから。

上白石:いや〜ん(笑)。すごくうれしいです。

――(笑)。とはいえ、当時はまだ映画のお話もなかったと思います。今回は映画の主題歌になるということで、デモから変更した部分もあるんですか?

上白石:映画をご覧になって書いてくださったんですよね?

内澤:そうですね。映画を観させていただいて、葵(上白石の役名)の気持ちに寄せつつ、でももともとは萌音さんのための曲なので、萌音さんの想いも乗せやすいものがいいなっていうふうには思っていました。

――そうして完成した歌詞に対し、上白石さんは事前のコメントで「男性の内澤さんがなぜこんなにかわいい歌詞を書けるんだろう、なぜこんなに恋する女の子の心がわかるんだろう」とおっしゃっていましたね。

上白石:そうなんです! 何でですか? きょうはそれを知りたくて(笑)。私は今回の曲を初めて聴いたとき、撮影中の葵としての気持ちを全部言い当てていただいたというか、「要するにこういうことです!」って思ったんです。相手役の杉野(遥亮)さんは、「萌音ちゃんが書いたのかと思った。それぐらい、どこをとっても葵っぽい」と言っていて。私も本当にそう思いました。なので……どうやって書いたんですか?

内澤:どうやってって……一生懸命書きました(笑)。あと、今回は初めてのキスシーンがあるとおうかがいしていたので。萌音さんが中学生のころを知ってる立場としては、ついにここまできたかという思いが半分、相手は一体どんな奴なんだっていうのが半分(笑)。

上白石:あはは。でも、<魔法のキス>っていう歌詞も入ってて。

内澤:そうですね。“キス”って言葉も入れたいなと思って、落とし込んだりしました。<ハンバーグ>というのも映画を観て入れた言葉ですし、<好きで好きで大好きなの>も葵に寄せた部分ですね。デモのときはもう少し大人っぽい歌詞だったんですよ。でも、今回は萌音さんとしても、葵としてもちゃんと伝わるのが大事だと思ったので、絶対“愛してる”よりも“好き”っていう伝え方だなと思って。

上白石:こういうことを日記とかに書いてそうですもん、葵は(笑)。あと、音色とかアレンジも全然違いますよね。

内澤:そうですね。イントロをつけたり、サビの広がりをもうちょっと華やかにしたりとかは、映画に合うように変えていきました。それから、今回の曲のストリングスなんですけど、萌音さんのショートームービーのサントラを手掛けた岡村美央さんにお願いしたんです。

上白石:え? え? え? そうなんですか!?

内澤:そうなんです、実は。萌音さんだから、岡村さんしかいないなって思って最初から決めてました。

上白石:何て言うことでしょう……。(取材が)終わったらすぐにもう1回聴きます! ああ、何か本当にすごい……。本当に感慨深いです。

――今初めて明かされた事実を含めて、あらためて今回の楽曲について上白石さんはどう思われますか?

上白石:全てのご縁がこうしてずーっと続いていること自体、すごくありがたいです。「ストーリーボード」のときも、初めて聴いたときにそれまで味わったことがない感動があったんですけど、今回それと同じ感動があったんです。身震いするようなあの感覚を2度も味わえたことがうれしいですし、特に「ハッピーエンド」は2年間ずっと思い続けた曲でもあるので。あと、すごく思うのが、この「ハッピーエンド」は「ストーリーボード」と呼応しているような感じがするんです。アンサーソングと言っていいのか分からないですけど、「ストーリーボード」が男の人目線で、それに答えているのが「ハッピーエンド」っていう。

内澤:そうなんですよ! この2曲はやっぱり生まれた時期も一緒だったりするので、僕も2曲をくっつけたいなと思っていて。それで、「ストーリーボード」は男の目線、「ハッピーエンド」は女の子目線っていうのはどうかなっていうのがあったんですよね。

上白石:それを一番に思いました。歌詞も結構リンクしてますし、それぞれのタイトルにある<ストーリー>とか<ハッピーエンド>とかも出てくるのが粋だなぁって(笑)。だから、「ストーリーボード」の想いが、「ハッピーエンド」で結実しているというか。いろんな意味で、まさにハッピーエンドだと思います。

インタビューは後編へ続きます

取材・文=片貝久美子

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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「ハッピーエンド」
4月5日から配信スタート

画像一覧
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  • 作詞・作曲を務めたandroの内澤崇仁と上白石萌音
  • 【写真を見る】andropの「Koi」もずーっと楽屋で聴いているという上白石
  • 女の子の気持ちは「一生懸命書きました(笑)」という内澤
  • 撮影●井出眞諭
  • 4月5日にリリースされた「ハッピーエンド」のジャケット

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