12月11日(土)から公開される映画「ノルウェイの森」のジャパンプレミア記者会見が11月23日、都内で行われ、出演者の松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、霧島れいか、初音映莉子、玉山鉄二と、トラン・アン・ユン監督が登壇した。
同作は、村上春樹の大ベストセラー小説を映画化。愛や死、性など青春のもがきの中で苦しみながら成長していく青年の姿を描いたラブストーリー。大学生のワタナベ(松山)は、自殺した親友キズキ(高良健吾)の恋人だった直子(菊地)と愛し合うが、直子はキズキを失った喪失感から山の中にある療養所に入ることになる。一方、ワタナベの前には、みずみずしい少女・緑(水原)が現れる。
松山は「言葉では言い尽くせないすごい作品になってます。自分たちが言うのもなんですが、本当に素晴らしい。完ぺきだと思います」と自信満々にあいさつ。トラン監督の演出については「『吐くんだったら普通に吐くな、きれいに吐け』とか、そういう演出でした。映画を見終わったとき“なんで作品にこんなにも品性があるんだろう”と思ったけど、それは監督の演出なんだと思いました」と感想を述べた。また「草原で、貴族っぽく転んでくれと言われて。自分なりに貴族の表現をしたんですが、それはカットされました(笑)」と苦笑い。
本作が第67回ベネチア映画祭で上映され、スタンディングオベーションを受けたことについて、菊池は「最高でした。共演者の方々と長い期間一緒にやってきたし、日本の作品で映画祭に行けたのが自分にとっては大きなことでした」と喜びを語った。一方、本作で緑役に大抜てきされた、モデルでもある水原も「本当にラッキーでした。ものすごく緊張してたけど、凛子さんから『映画祭は楽しまなきゃ』って言われて楽しみました」と笑顔を見せた。
その後「愛とは何か?」という難題について聞かれたキャスト陣は、それぞれが「パス!」と言い合った後、松山は「『愛とは後悔しないこと』という言葉に近いのですが、『愛とは忘れないこと』だと思います」と語り、菊池は「今の時点では、許すことと与えることがあるだろうと思います。もっとあるけど、それは言葉にはできないことかなと」と、照れながらも自分の考えを披露した。
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