たくましさに痺れました
――テルコは、どんなキャラクターだと捉えていましたか?
私としては、純粋にマモちゃん(成田凌演じるマモル)のことを好きっていう気持ちで走っている女性なのかなと。ひたすらマモちゃんへの思いを貫いていて格好いいですし、そのたくましさに痺れました。
――テルコを演じている時に、マモちゃんはどんなふうに映っていましたか?
最初に、テルコとマモちゃんの仲が良かった“蜜月シーン”を撮ったんです。その後に、マモちゃんからいろんな“攻撃”を受けたり、気持ちが分からないようなシーンがいっぱい出てくるんですけど、何かと思い出すのは最初の頃に撮影したあの蜜月シーンのマモちゃんで。
テルコはあの時のことを追い求めている感じがあるんだろうなって思いました。
――蜜月の時期があったから頑張れる?
ただ、楽しかった日々ではあるけど、実はちゃんと会話をしていない時期でもあって。そして、会話をし始めたら擦れ違っていったという感じがあると思うんです。
相手に夢中になり過ぎて、良かれと思ってやったことが全部裏目に出てしまった。
――そういう気持ちのズレが切ないですね。
テルコが夢中になってしまう感じも分かるし、マモちゃんがテルコの熱に押されて自分の気持ちを言えなかったことも理解できる。きっと、ただ少しずつ擦れ違ってしまった。
劇中に登場する人たちは誰も悪い人じゃないですよね。意地悪な人はいない。そこがすごくいとおしいし、誰も責めることができないなって感じました。
――確かに、みんな自分の気持ちに素直なのかなと思いました。
うそがないですよね。まぁ、テルコはマモちゃんにうそをついたりしましたけど(笑)。彼に向かっていく思いには、うそはないですから。
もし、テルコが高飛車で計算高い女性だったら全然違う見え方になっていたと思うんです。だから、テルコの純粋さには本当に助けられました。
変に台本をこねくり回さなくても、私がいかに純粋でいられるか、マモちゃんを好きでいられるかという部分が作品に出ると思ったので、撮影していてすごく面白かったです。
16日間で全て撮り終わったんですけど、あっという間でしたし、たくさん熱量を注いだ大事な作品になりました。
4月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
原作:角田光代「愛がなんだ」(角川文庫刊)
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
出演:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子/江口のりこほか
配給:エレファントハウス
コピーライト:(C)2019映画「愛がなんだ」製作委員会
公式サイト:http://aigananda.com/
ヘアメーク:星野加奈子
スタイリスト:岡本純子(アフェリア)
衣装協力:ドナテラ・ペリーニ(イヤリング)三越日本橋本店 本館3階ミグジュアリー
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