――今回のテーマはアリですが。
最初このテーマについて「アリでいいのだろうか?」と、先生としては踏み切るのに勇気がいりました。
子供のころから身近にいて、砂糖や昆虫の死骸に群がっているのを見ていた記憶はありますが、こういう機会がないと捕まえることはなく、でもやったみたら面白かったですね。おそらく手に取ったのは45年ぶりくらいです。
小さい昆虫だけど中身が濃い! 「昆虫すごいぜ!」って番組コンセプトにいよいよ近づいている気がします。アリがどれだけすごいかってことを掘り下げた番組ですから。
いよいよ授業が濃くなっていきます。6時間目で授業が盛り上がりすぎちゃって、「僕たちもう帰れません!」って感じです。
――今回のアリの見どころは何でしょうか?
アリ自体は見ることができるが、とても小さい。でも、よく見ると、頭の形とかが面白いです。今回の見どころは、そういう普段見ることができない部分まで、大きく見せてくれるNHKの技術。カメラワークです!
カメラで細かいところまで見せてくれます。大きな画面に肉眼でははっきり分からないようなアリの小さな頭をアップで映すとか、人間の距離感と違う、映画やテレビでしかできない大きさの表現。
それが、今回特にすごい魅力と思います。そして、こうしたアリがいっぱい集まって一つの社会をつくって、それぞれがいろいろなことをしていると思うと、王国のような、聖地を見ているように思えてきますね。
こうした肉眼では見えないような小さな生き物がこの世界にはごまんといることを、ぜひ今回番組を見てくれている子供たちに感じてほしいです。人間がこの地球を支配していると思われがちですが、それは大きな間違いです。
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