清野「しのが大人の女性となっていく過程をどう演じるか」
――清野さんはしのの子供の頃から大人の女性になるまでの過程を演じますが、意識している点などはありますか?
そこは、倉本さんともお話させていただきました。
最初は、14歳という精神的にも肉体的にもまだまだ子供なところから始まって、だんだんと一人の“女性”として成長していくという過程を、どう演じていこうか悩んでいるポイントです。
子供のしのも、大人のしのも、おてんばという性格は変わらないのですけど、雰囲気などを変えられたらなというのは意識しています。
撮影自体はまだこれからなので、倉本さんも楽しみとおっしゃっていました。
――風間さん演じる公平とは後に夫婦となりますが、共演されていかがですか?
最初の頃はそこまで風間さんと絡みがあるわけではなくて、だんだんと共演シーンも増えていくんですが、出会ったばかりの頃のしのは公平を弟としてしか見ていなかったんです。
そこから旦那さんとして生涯を共にしていくわけですが、お互いが好き同士で恋愛をして結婚をしているわけではない二人なので、風間さんとも「どういう愛の形で表現するか」というのを今でも模索中ですね。
――晩年のしのは風吹ジュンさんが演じられますが印象などは?
とても物腰のやわらかい方なんですが、しっかりと芯を持っている方という印象です。
私自身、風吹さんのファッションを見たりするくらいすごく好きなので、晩年のしのを演じられる風吹さんには、いい形でバトンを渡したいです。
本当に、「しの」というキャラクターを一緒に作り上げていきたいという気持ちです。
――作品のここに注目してほしいというポイントはありますか?
戦争時代の日本の生活を「道」では描いているので、こんな時代があったということを若い人にこそ伝えたいなと思っていますし、ぜひ若い人にこそ見てほしいです。
――最後に作品を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
この作品を一言で表すならば「共(とも)」だと思っています。
「道」という物語と「やすらぎの刻」という二つの物語が同時に進行する、面白い作りにもなっていますし、夫婦として共に歩んでいく、しのと公平の“道”も描いていますので、ぜひどちらも楽しんでいただければと思います
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