今野敏の同名小説を西島秀俊と西田敏行のW主演で実写化する映画「任俠学園」(今秋公開)。24日、このたび、主演2人を支える阿岐本組の組員と、彼らが理事となって再建を図る高校の生徒役が発表された。生徒会に所属する学園の優等生と見せかけ、実はワケアリな生徒・美咲役を演じるのは女優の桜井日奈子(21)。西島&西田ら阿岐本組に反抗し、ダークな一面を覗かせるという、これまでの桜井のイメージを覆す役どころに挑戦する。
映画「任俠学園」は、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”の組長(西田)が、経営不振の高校の理事長に就任し、No2の日村(西島)ら子分たちを率いて建て直しを図る世直しエンタテインメント。学校には嫌な思い出しかなく気が進まない日村だが“親分の言うことは絶対”と子分を連れて学園へ。そこで待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだった、というストーリー。
桜井日奈子が女優として新境地に挑む。
映画「ママレード・ボーイ」での元気いっぱいな光希、映画「ういらぶ。」で見せたネガティブながらも健気な優羽、そしてドラマ「僕の初恋を君に捧ぐ」で演じた一生懸命で努力家な繭。これまで桜井は元バスケ少女らしい真っ直ぐな女生徒役に数多くアサインされ、そんな人柄、役がよく似合う女優だ。
しかし、今回演じる美咲はダークな一面を隠し持ち、これまでの桜井のイメージとは真逆とも言える役どころ。桜井自身も「美咲は闇を抱えている子で、初めて演じる役柄だったのでチャレンジでした」と振り返る。この日、同じく発表された学園一の問題児で男勝りな性格の生徒ちひろ役の葵わかな、カメラ片手にちひろを追っかけまくる不思議カワイイ系男子佑樹役の葉山奨之とともに、人情味溢れる西田らと向き合うことでイマドキ高校生の桜井らがどう変化していくのか、そこも映画の見どころの一つと言えよう。
演じる役は癖のあるダークな役だが、撮影自体は「現代の人情エンタテインメント」らしく笑いの絶えない現場だったとも。桜井は撮影を振り返り「いつも笑いの絶えない現場でした。木村(ひさし) 監督は現場でのひらめきから演出されることもあるのですが、ベテランキャストの皆様がそれを軽やかに笑いに変えて表現されていて、私は感動していました。クスっときて、じーんとくる楽しい作品です」とアピールした。
映画「任俠学園」は2019年秋公開。テレビドラマ&映画「ATARU」やドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」「民王」などの演出、監督を務めてきた木村ひさしが監督を務める。
桜井ら生徒役のほか、”阿岐本組”の小物感満載のチンピラ風ヤクザの稔(みのる)役に伊藤淳史、料理上手で武闘派というトリッキーな男・健一役に池田鉄洋、 金髪若手組員・真吉(しんきち)役に佐野和真、 切れ者で頭脳派の徹(てつ)役に前田航基らが組員を演じることも発表された。
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