――「カカフカカ」は女性向けの漫画が原作。かつて付き合っていた亜希と本行がシェアハウスで再会し、復縁とも言えない微妙な関係になりますが、そんな一風変わったラブストーリーをどう思いましたか?
「原作を読んで、少女漫画だけど攻めている内容だと思いました。ちゃんとした交際ではない亜希と本行のような付き合い方って本当にあるのかな?とも…。しかも、それを実写にするのが衝撃というか、すごい試みだと思いました。
ただの恋愛の話だけではなく、長谷という今まで他人に興味がなかった人が、この2人に影響されどう変わっていくのかという部分もリアルに描かれているんです。そうして長谷が本来の自分を取り戻していくのが印象的で、それを実写で演じるのは簡単ではないけれど、やりがいを感じています」
――長谷を演じるときに苦労しそうなのはどういうところですか?
「長谷はあまり感情を表に出さないので、外見と内面のギャップがあって、コーティングした笑顔の裏側を出すのが難しそうですね。そんな彼の抱えているものが、ストーリーが展開してからわかってくるんです。
“ルパパト”で演じた朝加圭一郎と比較すると、はっきりしていて自分の感情を素直に出す圭一郎の方が素の僕に近いし、共通点も多かった。でも、長谷には、自分と違うからこそ、どれだけ近づきながら演じられるかという楽しみがありますね」
――亜希と本行と長谷、そして本行のファンである栗谷あかり(中村里砂)という男女4人がシェアハウスで暮らすことになりますね。
「実はシェアハウスって、僕自身はぜったいできないタイプ。大勢の人とは暮らせないので、逆に作品を通して体験できるのが楽しみですね。もちろん、ふだんも仲が良い人と一緒にいることは好きだし、みんなでワイワイやるのも好き。その逆にひとりでいるときは部屋でボーッとしています。自分以外は誰もいない空間が好きで、そこにいる瞬間も大事にしたいと思っています」
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