BS-TBSで放送中のドキュメンタリー番組「BSヒストリーアワー」と、CS放送のヒストリーチャンネルで放送中の歴史番組「吉村作治 エジプト博物館」が、コラボすることが分かった。この企画では、それぞれの番組に出演する鈴木杏樹と吉村作治が互いの番組にゲスト出演。12月は、「古代エジプト」をテーマに掘り下げていく。また12月2日(木)には、ヒストリーチャンネルで「吉村作治 エジプト博物館 特別編 エジプト文明の真実」を夜9時に放送したのち、BS-TBSでも夜10時から「BSヒストリーアワー」を放送するという。そこで「BSヒストリーアワー」で、4週にわたってエジプト特集を放送するにあたり、ナビゲーターの鈴木に古代エジプトの魅力や番組の見どころを語ってもらった。
――収録を行う前に、鈴木さんが持っていたエジプトのイメージを教えてください。
「詳しく知りませんでした。実は、わたしが飼っているバセンジー犬が、アフリカ出身で、エジプトのファラオに仕えていたと言われていて、バセンジー犬の絵が壁画に残されているという逸話のある犬なんです。あと、80年代半ばに、わたしがロンドンで暮らしていたとき、イギリス人の方に、『エジプト人なの?』と言われたことがありまして、それで、(自分と)エジプトとは何か関係があるのかなって感じていて、興味がありました。でも、(エジプトを知るのは)難しいのではないかという印象があり、今回この機会をいただいて、初めて知ることがたくさんありました」
――今のお話の中で、「初めて知ったことばかり」とのことですが、具体的にどのようなことですか?
「高度な医療技術があったことや、ピラミッドは人々の力がすごく働いていたこと、オベリスクの建造にしても、『建てる』という技術が本当にすごくて。ああいう(建設する)ことを考え付いて、やりとげたことが素晴らしいと思いました」
――古代エジプト特集の内容の中で、鈴木さんが特に興味深いと思ったことや、驚いたことを教えてください。
「具体的に何というより、コンピューターも、医療の電子機器もなかった紀元前何千年も前の時代に、(現代と)同じだけの、もしくはそれ以上の技術・医療・知識があったという事実に感動しましたね」
――今回のエジプト特集は、古代エジプトの文明といった点だけでなく、古代エジプト人の人物像も描かれていたと思うのですが、古代エジプト人に対してどのような印象を持ちましたか?
「吉村先生から伺った中で印象深いのは『古代エジプト人は、死に物狂いで生きていた』という話です。現代のわたしたちは、『駄目でもともとでやってみよう』という心持ちで何か物事をすることが多いと思うんです。でも、『古代エジプトの人たちは、できて当然、できなきゃ死。“ピラミッドを建てろ”と言われたら建てなきゃいけない。古代エジプト人は、命懸けで生きていたんです』と(吉村先生が)おっしゃっていたんです。死に物狂いで生きていたから、いろんな高度な技術は生まれたし、発展もしていったそうです」
――今、エジプトを訪れたら、見たいものや、訪れたい場所はありますか?
「絶対図書館です! カイロにあるアレクサンドリア図書館ですね。紀元前にあった図書館で、世界各国の書物が当時集められていたことに驚いたんですけど、それを受け継いでいる図書館なので、どれほど幅広いものが置いてあるのか、どんなところなのか行ってみたいです!」
――鈴木さんの思う古代エジプトの魅力は何ですか?
「吉村先生のお話で、いろいろなことの起源は古代エジプトにあるということを知りました。吉村先生は『古代エジプトを知る事によって、今わたしたちが生きている時代の未来を予測することができる。例えば政治や時代の流れなど、古代エジプトから、めぐりめぐっているんですよ』とおっしゃっていたんです。それから、『何か不安な状況にあっても、古代エジプト人の考えや成し遂げたことを知ることによって、自分たちの未来が見えてくるかもしれない』ということを教えていただきました」
――最後に、「BSヒストリーアワー」12月放送の古代エジプト特集の見どころを教えてください。
「歴史が得意じゃなくても、エジプトについてピラミッドしか知らなくても、(番組を)見ていただければ興味を持っていただけるんじゃないかなと思います。『古代』と聞くと、どうしても古いイメージになりますが、そうではなくて、とても最先端だということ、いろいろな物事の起源は古代エジプトにあるということが伝わり、わたしが感じたように『エジプトっておもしろいね』って皆さんに感じていただけたらうれしいです」
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