MC3本！ 絶好調の南キャン山里亮太の現在地「自信の根本はラジオ」＜単独インタビュー＞
――今後、MCとしての課題はありますか？
「時事問題とかもうちょっと賢く、質問力を上がっておくべきだなって思いますね。最近の一番の反省ポイントは、『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ、山里は火曜パートナー)っていうラジオ番組に、ピエール瀧さんの代打で出させてもらっていたとき。『おもしろい大人』っていう、専門家に話を聞くコーナーがあって、瀧さんのときはすごく面白かったんですよ。僕が出たら、小手先の笑いが多くて、リスナーから、『瀧って偉大だったんだなあ』っていうコメントが続いたんですよ。それがすごいショックで。確かに赤江さんのミスをツッコむとかに関しては上手いことやっているけど、専門家の話を広げることに関しては、ダメだなって。小手先に逃げず、芯を食った質問をできるようにこの1年でならなきゃなって思うようになりましたね」
――ただ、ラジオなどを聞いていても、とても勉強、努力をされていると思います。その原動力は？
「めちゃくちゃがんばっている人たちへの嫉妬ですかね。努力をしないと引き離されるという怖さがあるので」
――これだけ番組をこなしていると、嫉妬心が薄れることもあるかと思いますが。
「そんなことはないですね。ありがたいことに、オードリーが武道館をやってくれたので（『オードリーのオールナイトニッポン10周年 全国ツアー in 日本武道館』）、ガンガン燃えていますよ。すごい人たちがいっぱいいて、素直にびびってしまう自分がいるので、努力の余地がたっぷり余っていますね。今は、お仕事をたくさんいただいて、ラジオもずっとやらせていただいて、楽しいんですけど、努力を怠った瞬間に全部なくなる可能性があります。こんな楽しい仕事をなくさないためには、どうしたらいいんだろうっていうと、必然的に努力しなきゃ…芸人が努力を全面に言うのはよくないんですけど(笑)、素晴らしいお仕事をいただいたことに対しての恩返しは、番組が長く続くことじゃないですか。そのお手伝いをするために、自分に必要なものは、全部全力でやるようにしています」
――ラジオの話も出ましたが、『たまむすび』に加え『JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)も10年目を迎えていますし、ラジオ界からも期待される人材となってきていますね。
「いやあ、全芸人が憧れるラジオは『JUNK』で、全芸人が一番狙えるのは、僕が担当する水曜日だって言われている間はダメよ(笑)。定期的にSNSとかで言われますからね『アルコ＆ピースにあそこ譲れ』とか。『月曜の夜は (『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』パーソナリティーの)伊集院さん以外聞きたくない』って僕が思うのと同じようになるまで、どれくらいがんばんなきゃならないんだろうかっていうのは考えます。ラジオこそ当たり前じゃないですからね。自信の根本にある『JUNK』が奪われるって思ったら、びびりますよ」
