――共演者は主役級の俳優さんばかり。先輩たちから声を掛けてもらったことは?
生徒役でご一緒だった岩田さん、太賀さん、高畑さん、前田さんは「学校はどうなの? 楽しい?」といったプライベートなことを聞いてくださって、緊張をほぐしていただきました。
本当にどの方からも学ぶべきことばかりだったのですが、(猪原に恋心を抱く西野を演じた)太賀さんと一緒にお芝居をさせていただいたときに、ここまでやっていいんだという驚きがありました。
――確かに太賀さんはかなり突き抜けたお芝居をされていましたね(笑)。
テストのときにはどういう感じで来られるのか分からなかったので、本番であそこまで突き抜けたお芝居をされてきたときに、思わず笑いそうになってしまいました(笑)。
――「町田くんの世界」は細田さんにとっての映画初主演作。エンドロールで自分の名前が一番最初に出てきたときにはいかがでしたか?
興奮しました! 映画はもちろん、ドラマもそうですけど、見ている側としては主演の人の名前が最初に出てくるのは当たり前だと思っていましたが、いざ自分の名前が一番最初に出てくると不思議な感じがしましたね。もちろん、うれしいのが一番なんですけど、驚きもありましたし、いろいろな感情が入り混じった複雑な感じがしました(笑)。
――初主演映画という以上に大きな意味を持つ作品となったと思います。見どころを教えてください。
分からないことを人に聞けないとか、聞くことを恥ずかしく思ったりするのは自分の中にもあるんですけど、わからないことがあるのは当然のことで、それを恥ずかしがらずに聞くことが大事なんだと、僕も町田くんから学びました。わからないから目を背けるのではなく、そこに真っすぐに向き合うこと。そういう当たり前のことが描かれている映画だと思うし、それがこの作品の一番の魅力だと思うので、多くの方に見ていただけるとうれしいです。
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