インパルス板倉が語る「今の時代のヒーロー像」と「腐り芸人の胸のうち」
“腐り芸人”のスイッチ入れっぱなしで他の仕事に行って、スベるときがあります(笑)
――話は変わりますが、板倉さんは最近、「ゴッドタン」(テレビ東京系)での“腐り芸人”や「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)での“やさぐれ芸人”というキャラが注目を集めています。ご自身はよく「こんなキャラ、何の得にもならない」とおっしゃっていますが、あれは本音ですか?
「そうですよ。実際、あのキャラでオファーしてくるのは、『向上委員会』と『ゴッドタン』くらいですから(笑)」
――お笑いファンの間では、新たなキャラを見つけた板倉さんを応援するムードが高まっているようにも思えるのですが。
「言いたいことが言える環境になったっていうだけでしょうね。『今の板倉が言うんだったら許してやろうよ』みたいな空気に。それはそれで、自分の球で勝負できてる感じがして楽しいですけど」
――確かに、あのキャラだと何を言っても許される感じはありますね(笑)。
「たまに、腐り芸人のスイッチ入れっぱなしで他の仕事に行って、そのキャラのままでしゃべっちゃって、スベるときがありますよ(笑)。普通に芸人として呼ばれただけなのにアイドルの子に毒づいて、変な空気になっちゃったり。ただ、相方(堤下敦)が復帰したことで、『いつまで腐ってるの?』っていう時期に来ているので、難しいところですけどね」
――2017年の秋に交通事故を起こし、活動を自粛していた堤下さんが、2018年10月に復帰されました。2019年に入って、さらに活動が本格化してきた感もありますが、板倉さんとしては、インパルスというコンビの今後の展開をどのように考えているのでしょうか。
「いや、僕がいくら考えたところで、オファーがゼロだったら何もできないですからね(笑)。あんまりこっちでコントロールできることでもないだろうなって思ってます」