これまでローチ監督は、労働者や社会的弱者に寄り添い、彼らを取り巻く現実とそれでも明日を懸命に生きようとする人々を描き続けてきた。
本作では、理不尽なシステムによる過酷な労働の中で、社会の下層から這い上がれない家族を通し、現代社会への「怒り」を描いている。
「働き方」という点では、昨今話題となっている日本のコンビニエンスストアの 24時間営業問題なども連想させ、私たち日本人にとっても他人事ではないテーマが描かれている。
現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭では、コンペティション部門にノミネートされており、「麦の穂を揺らす風」、「わたしは、ダニエル・ブレイク」に続き、3度目の最高賞パルムドール受賞も囁かれている本作。
巨匠ケン・ローチが、美しく力強い家族の絆を通して描く、現代社会へ向けたメッセージとは? 世界が注目する最新作の公開を楽しみに待とう。
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