'70年～'71年に放送されたアニメ「昆虫物語 みなしごハッチ」をリメークしたアニメ映画「昆虫物語 みつばちハッチ～勇気のメロディ～」のDVDが12月22日（水）に発売される。そこで、ハッチと種族を超えた友情をはぐくむ人間の少女・アミィの声を演じたアヤカ・ウィルソンにインタビューを行った。
本作は、生き別れとなった母を捜すみつばちの子供・ハッチの旅を描く、友情あり、親子愛ありの感動作。ハッチは旅の途中で、ひょんなことから虫と会話ができるようになった女の子・アミィと友達になる。アミィや森の仲間たちと楽しい日々を過ごすハッチだが、あるとき、仲間がスズメバチにさらわれ、命懸けで救出に向かう。
――もともと“みなしごハッチ”のことは知っていましたか？
「おばあちゃんやお母さんから話は聞いていたのですが、見たことはなかったです。ラストシーンが悲しいけど、すごく感動するんだよとか、いろいろ話を聞いていました」
――映画を見た感想を教えてください。
「絵がすごくかわいいし、色もきれいだし。ストーリーは『ハッピーエンディングかな？ ちょっと違うかな？』という感じでしたけど、ラストシーンは感動しましたね。出演しているにもかかわらずポロっときちゃいました。あと、人間と虫とのかかわりがすごく面白かったし、実際にあんなことがあったら楽しそうだなと思いました」
――アミーを演じるに当たって、どのようなことを心掛けましたか？
「アミーは虫と話せるんですけど、わたしは虫と話せないので『虫と話すってどういう気持ちなのかな』って考えたりしました」
――実際に虫としゃべれるようになったら、どんな虫と話してみたいですか？
「いろんな虫と話してみたいですけど、特にアリと話をしてみたいです。いつもせかせかしているじゃないですか。疲れないのかなって（笑）。あと、小さいから人間が知らずに踏んでたりするし…。虫たちの生活って虫に聞かないと全然分からないので、その辺を聞いてみたいです」
――アミィはとても引っ込み思案ですが、アヤカさんと似ているところはありますか？
「自分でいうのもなんですけど、わたしはそこまで引っ込み思案じゃないかも（笑）。でも、似てるところというか、アミィがハッチのママを助けようと決めたとき、すごく勇気があったじゃないですか。わたしもハッチに会ったらきっと助けると思います」
――ハッチは絶対負けそうな強い相手にも仲間を助けるために立ち向かっていきますが、そんなハッチをどう思いますか？
「やっぱりかっこいいですよね。自分より相手を優先するところはすごいなって思います」
――もしアヤカさんがハッチと同じ立場だったら、同じ決断を下せると思いますか？
「下すと思います。ハチじゃないから分からないけど（笑）」
――何度か声優のお仕事を経験されていますが、もう慣れましたか？
「慣れてはいないですね。毎回違う発見っていうか、作品ごとに違う大切な部分があったり、共通する大切な部分があったりします。もっといろんなことをやって、自分が理解できてない部分だったり、納得できない部分をクリアにしていきたいですね」
――納得できない部分というのは、どんなところですか？
「はっきりせりふが言えなかったり、ちゃんと絵と声が合わなかったり、ちゃんと感情が入れられなかったり…。あと、できるだけ自然に伝わるようにしたいっていうのは毎回思いますね。演技しようって考えると作られた話にしか見えないので、日常に重ね合わせたりしています。今回だと、ハチと人間の会話っていうのは現実ではないんですけど、例えばそれを友達同士の話に変えてみたりして、そこで自分が思ったことを思い出してやったりしました。そうやって気持ちを入れるとすごく自然に伝わるのかなって」
――今後、声優として参加してみたいアニメはありますか？
「具体的にはないんですけど、実写じゃ虫にはなれませんし、お化けとか幽霊とかなれないものがいっぱいあるので、声優でそういうものになって、日常で体験できないことを体験してみたいです」
――DVDを見る人たちにメッセージをお願いします。
「わたしは1回目に見たときは『絵とか色がきれい』とか、『こういうお話なんだ』という感想を持ったんですけど、2、3回見ると何を訴えているのかとか、どんどん違う目線で見るようになったんです。なので何度も見てほしいですね。あと、環境問題についてのメッセージも強い作品なので、アニメだからと興味を持った子供たちに 環境問題を分かりやすく理解してもらえるのかなって。そして、見た人みんなで環境とかこの世界についての話とか、話題を大きくしていただけたらうれしいです」
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
12月22日（水）発売
【ブルーレイ】3990円
【DVD】2980円
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
