<白い巨塔>岡田准一(財前五郎役)の怪演に「悪い顔してる」「ヤバさしかない」
財前の体に異変が…!?
第五夜では、第一審で勝訴した財前の裁判はまだ終わらず…。控訴審に向け、弁護士の関口(斎藤工)は真実を証言してくれる人を探して奔走するが、財前にことごとく根回しされていて、証人が見つからない。だが、財前側の根回しという圧力に嫌気がさした元看護師の亀山君子(美村里江)が、ついに証言することを決意する。
医師としての良心と財前からの圧力のはざまで、苦悩しながらもうその証言を続ける柳原(満島真之介)だが、財前はそんな彼をあっさり切り捨てる発言を。
ここから裁判はますます混迷を極めることになるが、さらに過酷な運命が財前に襲いかかる。
疲労のせいか体調がすぐれず、手術でもミスをしてしまった財前は、裁判所を出たところで突然倒れてしまう。さらに、そのまま検査を受けることになった財前に、皮肉な結果が待ち受ける。
自分が病に倒れたことで、人の命に対して誠実であるべきという、医師としての信念を思い出す財前。ついに、財前五郎の最期の闘いが幕を開ける。
まだ間に合う!第四夜をおさらい
第四夜は、ドイツの学会で手術のデモンストレーションを行った財前が、現地の医師たちに“神の手”と称賛され、外科医としての栄華を極めるところから始まった。
その頃、日本では詳しい検査をせぬまま財前が執刀した佐々木庸平(柳葉敏郎)が死亡。突然の死に疑問を抱く佐々木の妻・よし江(岸本加世子)と息子・庸一(向井康二)に、里見脩二(松山ケンイチ)は病理解剖を勧める。
病理学科の教授・大河内恒夫(岸部一徳)が解剖し、予想もしなかった肝不全が死亡の原因だと知った遺族は、弁護士・関口と共に医療裁判を起こすことに。
帰国するやいなや、訴えられたことを知った財前は自分に落ち度はないと激高。担当医の柳原に術前検査や、術中に生検をしなかった事実、さらには真実が記されたカルテの改ざんを要求する。また、里見も“人の死”を謙虚に、そして厳粛に受け止めようとしない財前に憤りを隠せず…。
いよいよ始まった裁判では、財前や義父の財前又一(小林薫)の根回しによって、遺族の訴えは棄却されてしまう。そのため、事実を正直に証言した里見が浪速大学病院を去ることになる…という展開で第四夜は幕を閉じた。