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多彩なゲストが登場! 大盛り上がりの中フィナーレを迎えた「日比谷音楽祭」レポート

2019/06/04 21:30

6月1日(土)、2日(日)の2日間にわたって開催してきた「日比谷音楽祭」も、YAONステージのHibiya Dream Session 3 でいよいよラストを迎える。この2日間、圧倒的なスキルと音楽愛で各出演者のパフォーマンスを支えてきた「The Music Park Orchestra」のメンバーを改めて紹介。亀田誠治(b)、佐橋佳幸(g)、斎藤有太(key)、河村“カースケ”智康(ds)、皆川真人(key)。もちろん、それぞれが日本の音楽シーンにこの人ありと言われる名うてのプレーヤーたちだ。その「The Music Park Orchestra」がまずはステージに登場し、リズムを刻み始める。

笑顔でプレイするReiと亀田誠治
笑顔でプレイするReiと亀田誠治


そのリズムに合わせて、Reiが登場。国内外で高い評価を受け、ボーダレスに活躍するシンガーソングライターらしく、流暢な英語でオーディエンスを煽る。勢いのあるカウントで「My Name is Rei」からライブがスタート。パンチのあるチャーミングな声とリズム感に優れたギターテクニックで魅了していく。9歳のスーパードラマー・よよかを呼び込み、「日比谷音楽祭」限定のスーパーガール・ユニット+ The Music Park Orchestraでブルースの名曲中の名曲「Crossroads」をセッション。Reiのギターソロからボーカルに入ると、会場から野太い声が上がる。よよか、亀田とソロを回し、佐橋とRei のギターバトルへとなだれ込む。もはやそこに年齢差や世代間の壁は存在しない。あるのは音楽のみ。しかもプレイしているのは、何十年も前の曲なのだ。

話題のスーパードラマー・よよか
話題のスーパードラマー・よよか


ボーカルが入った瞬間に会場は沸点に達した!


高速ラップで畳み掛けるSKY-HI
高速ラップで畳み掛けるSKY-HI


SKY-HIの登場に会場が沸く。卓越したラップスキルとステージ度胸で、ヒップホップシーンに限らず、日本の音楽シーンの中で全方位的に活躍する注目のアーティストだ。1曲目は「Double Down」。The Music Park Orchestraの生音とのバトルのようなセッションが最高だ。次はなんと、シェリル・リンの往年のディスコヒット・ナンバー「Got To Be Real」にオリジナルのラップを乗せてパフォーマンス。この日だけのスペシャルが飛び出した。途中からテンポがぐんぐん速くなり、ラップとバンドがまるで生き物のように絡み合う。客席のハンドクラップとドラムのリズムに乗せて「僕は出演者、このスーパーバンドも出演者、そしてクラップしている君たちも出演者ってことでいいですよね?」と語りかけて始まったのは、「リインカーネーション」。“君が泣いた世界を壊しに来たんだ”というリリックが、冒頭のMCと重なって突き刺さる。

cobaの奏でるサウンドが心地よく響く
cobaの奏でるサウンドが心地よく響く


亀田の紹介で登場したのは、アコーディオニストのcoba。まずは「リベルタンゴ」をソロで披露。アコーディオンの重層的な響きが体の奥まで染み渡り、そのドラマティックな演奏に息を飲む。曲終わりで弾けたように歓声と拍手が飛ぶ。cobaが盟友と言う、ヴァイオリニスト・金子飛鳥を呼び込み、「泣カナイデ」をセッション。叙情的な出だしから一転、ラテン的な明るいノリに会場は笑顔が弾け、雄弁にタイトルを物語る。「cobaさん、これだけじゃすまないですよ」という亀田の一言で登場したのは、石川さゆりcobaは若い頃、若いゆえに石川さゆりのロングラン・リサイタルでちょっとした迷惑をかけたという経緯があって、今回は亀田にキューピッドになってもらい久々の邂逅がステージ上で実現した。そんなcoba石川さゆりにオファーしたのは、「津軽海峡・冬景色」。ボーカルが入った瞬間に会場は沸点に達した。曲間では、なんと石川さゆりがバンドメンバーを紹介。本物の歌を前に、演歌でもロックでもない最高の盛り上がりを見せた。「亀田さんが目指したのはこういうことなのかなと思いました。ありがとう」と言った石川さゆりの言葉がすべてを表していた。

亀田のたってのお願いという「ビューティフル・ネーム」を披露!


アイコンタクトを取るcobaと金子飛鳥
アイコンタクトを取るcobaと金子飛鳥


coba金子飛鳥を送り出し披露したのは、「オリーブの島」と「花が咲いている」の2曲。どちらも亀田がサウンド・プロデュースで携わった曲だ。いしわたり淳治水野良樹(いきものがかり)という若いクリエイターを起用した2曲は、物語性のある歌詞とエバーグリーンなメロディが心を打つ名曲だ。圧倒的な歌唱力を持つ女性シンガーを歌姫と表現することは多いが、ジャンルや世代を超えて石川さゆりにこそ歌姫という称号が似つかわしい。そして、この「Hibiya Dream Session」を通じて、彼女の存在がもっともボーダレスを象徴するものだったのではないかと思う。

昨日につづいて、特徴的すぎるシンセの響きはもちろん「Monkey Magic」。ミッキー吉野タケカワユキヒデ from ゴダイゴの降臨だ。ドラムには、よよかが再び登場し、スーパーセッションを繰り広げる。次の曲は問答無用の「銀河鉄道999」。誰もが知っていて歌える曲というのはすべてを超えていける強さがある。そのことと銀河鉄道999のイメージがオーバラップし、メロディが夜空に溶けていく。次の曲は、亀田のたってのお願いという「ビューティフル・ネーム」。三世代で楽しめる音楽フェス、大切なものを下の世代に伝えていくという「日比谷音楽祭」の理念が詰まった、テーマ曲とも言える曲だ。曲終盤には、会場を「亀さんチーム」(亀田のいるサイド)と「うさぎさんチーム」(亀と言えばうさぎさんということで)に分けてコーラス対決を実施(亀さんチームが僅差で勝利)。最後は、本日の出演者が全員登場、一緒にコーラスして大団円となった。

と、ここでサプライズが! 「亀田さん、明日お誕生日なので、みんなんでハッピーバースデー!」と石川さゆりが声をかけると、「ハッピーバースデー」のメロディが流れ、会場のみんなで大合唱。そしてさらに亀田からはこんなうれしいアナウンスが。「来年の5月30日、31日の2日間、2回目の『日比谷音楽祭』が開催されることになりました! みなさん、また来年会いましょう!」

鳴り止まない拍手と歓声が、「日比谷音楽祭」への何よりの“報酬”となった。

取材・文●谷岡正浩

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

<SET LIST>
①Rei/My Name is Rei
②Crossrods/Rei with よよか
③SKH-HI/Double Down
④SKY-HI/Got To Be Real
⑤SKY-HI/リインカーネーション
⑥coba/リベルタンゴ
⑦coba with 金子飛鳥/泣カナイデ
⑧石川さゆり with coba &金子飛鳥/津軽海峡・冬景色
⑨石川さゆり/オリーブの島
⑩石川さゆり/花が咲いている
⑪ミッキー吉野&タケカワユキヒデ from ゴダイゴ/Monkey Magic
⑫ミッキー吉野&タケカワユキヒデ from ゴダイゴ/銀河鉄道999
⑬ミッキー吉野&タケカワユキヒデ from ゴダイゴ with all cast/ビューティフル・ネーム

▼日比谷音楽祭公式サイト▼
https://hibiyamusicfes.jp/

画像一覧
6

  • 高速ラップで畳み掛けるSKY-HI
  • トップバッターを務めたRei
  • cobaの奏でるサウンドが心地よく響く
  • 話題のスーパードラマー・よよか
  • 笑顔でプレイするReiと亀田誠治
  • アイコンタクトを取るcobaと金子飛鳥

関連人物

  • SKY-HI

    SKY-HI

  • No Image

    亀田誠治

  • No Image

    タケカワユキヒデ

  • No Image

    ミッキー吉野

  • 石川さゆり

    石川さゆり

  • No Image

    coba

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    金子飛鳥

  • No Image

    佐橋佳幸

  • No Image

    いしわたり淳治

  • No Image

    水野良樹

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