桜井ユキ、ポチママ役に「いつもより圧の弱い私」
――桜井さんは子供のころから女優になると決めていたそうですが、実際に女優というお仕事をされていて、やっぱり自分の場所はここだなと感じますか?
思いますね。ここがなかったらと思うとぞっとします。おばあちゃんになっても役者で、と決めつけている訳ではありませんが、でも表現や、何かを生み出すということには携わっていきたい。表現者でありたいという希望と願望は持っています。
――ご自身で分析するのは難しいかもしれませんが、今回、桜井さんが演じたからこういうポチママになったと感じる部分は?
あまり人と話せずに、自分の世界の中で生きているところがありつつ、芯にある頑固さが、消すことのできない私自身の目ヂカラからにじみ出ているかなと(笑)。
――改めて、映画版が公開されるに当たり、作品の魅力を教えてください。
渋川さんが、何かのインタビューで「中身がないようでいて、やっぱりない」とおっしゃっていたんです。本当にその通りだなと思って。
――でも面白い?
そうなんです。でも日常ってそうですよね。もちろん起承転結のはっきりあるドラマや映画も面白いですが、ネガティブな意味ではなく、日常ってそんなものだと思うんです。
なんとなく散歩に行ったら人と出会って、何かに巻き込まれたりとか、そういう意味では、なんて壮大なドラマなんだろうとも思います。
一番自分の日常の目線と近いところで物語が展開してる。それがやっぱり魅力かなと。お三方の、そんなことで時間取る?みたいな会話も(笑)。
6月14日(金)より全国のイオンシネマ・シネマート新宿ほか公開
出演=渋川清彦、大西信満、ドロンズ石本、桜井ユキ、水野勝、松本若菜、寺田農、山下真司、佐藤二朗
配給=AMGエンタテインメント
配給協力=イオンエンターテイメント
(C)2019「柴公園」製作委員会