――アニメーション映画の出演は初めてですが、脚本を読んだ感想は?
死んでしまった人が、また水の中に浮かび上がってくるという設定は、自分の想像では追い付かない不思議な世界観。
アニメ映画だからこそ表現できることがたくさんあるんだなと思いましたし、どういうふうな作品が出来上がるのかワクワクしました。
――声を担当した洋子は、どんなキャラクターですか?
なかなか素直になれない子ではあるんですけど、考え方やもともとの性格はすごく純粋。
自分に自信がなくて弱い部分がたくさんあるからこそ、お兄ちゃんの死というものを通して強くなろうともがいている。とにかく真っすぐな女の子なんだろうなと思いながら演じました。
――自分の気持ちをうまく伝えられない不器用さを感じました。
誰よりもお兄ちゃんと過ごしている時間が長かったから一番苦しいというか、つらいのは洋子のはずなんですけど、そういう思いが出てこない。
もう、死んじゃったんだからって、強がって前向きに歩いていこうとする姿が余計に見ている人にとってはつらいのかなと。でも、そういう周りを巻き込みながら前を向こうとしている洋子の姿はとても好きでした。
――声の演技に関して湯浅政明監督からアドバイスされたことは?
湯浅監督は私たちに任せて自由に演じさせてくださる方。「もうちょっと優しく」とか、シーンごとにせりふの強弱に関する演出はありましたけど、役の本質みたいなものは話し合わなくても一致していたのかなと思います。
――声だけの表現で苦労したシーンは?
一番録り直したのは「あっそ」っていうせりふ。ホントにたった一言なんですけど、なかなかOKをもらえなくて(笑)。
監督から「何て言ったらいいのか分からないけど、もうちょっと違う言い方で」と言われるんですけど、何が正解なのか分からないんです。
声のトーンで印象が変わるので、短いセリフほど難しいものなんだろうなとあらためて感じました。
映画「きみと、波にのれたら」
6月21日(金)全国ロードショー
【HP】https://kimi-nami.com/
↓↓松本穂香のグラビア写真を28枚掲載!↓↓