身分の違う者同士の恋愛
――演出が独特の作品だと思いますが、ご覧になった感想から教えていただけますか。
見応えがある作品だなって感じました。御前試合のシーンも、ハラハラして「次の展開はどうなるんだろう?」っていう、女性の私が見ても楽しみながら見られるなって思いました。
恋愛要素もありつつ、男同士の剣の戦い、負けられない戦いがあるというのもすごく濃くて、短い時間の中にいろいろ詰まっていて、見ていて本当に楽しいなと思いました。
(石田秀範)監督が「仮面ライダー」を撮られていたということもあって、カメラワークなどもすごく格好良いんです。臨場感もありますし、すごく見応えがある作品だと思います。
――八重を演じる上で意識したことは?
監督が「ロミオとジュリエットをイメージしている」とずっと仰っていたので、けなげに好きな人を思い続ける八重の真っすぐさというか、儚さというか、そういう部分を大事に演じようと思っていました。
八重は病気なので、登場した時には見ている人に伝わるような演じ方をしなければいけないというのもあるのですが、あまりにも病気感を出し過ぎても弱くなっちゃう。八重は病気だけど、本当は心の中に強いもの、芯がしっかりある子で、(病気だけど)それでも生きようって前に向かって進んでいくような女の子なので、病気だけど弱くなりすぎないようにというところが、うまく表現できたらなって思って頑張りました。
――身分の違う者同士の恋愛というには現代ではなかなかないと思いますが、想像できましたか?
今は珍しくないですけど当時は身分の違いなどで相当反対をされて、ほとんど駆け落ちみたいな感じで結婚する人もいたようで。そういう話を聞いていたので、(今回の作品に出合って)そういうことなのかなって。
周りから反対されても二人で生きていきたいから、八重を助けにいくという凛ノ介の姿が重なるのかなって思いました。
――全てを捨てて自分のところに来てくれる男性というのは、女性としても憧れるのでは?
すてきだなって思いますね。自分のために全てを投げ出して、命懸けで助けに来てくれるって。キュンとします。
7月5日(金)公開
出演=犬飼貴丈、優希美青、武田航平
小野塚勇人、町井祥真、前山剛久、松村龍之介、大島蓉子、冨家規政
元木聖也、井澤勇貴、松本寛也、井俣太良、菊地美香、福本清三
矢崎広、久保田悠来、波岡一喜
監督=石田秀範
脚本=谷慶子
公式HP=https://toei-movie-st.com/
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