「大股」を注意された
――時代劇への出演は2回目になりますね。
やはり所作とかが難しかったり、今では普通のイントネーションというか、普通に話している言葉でも、その時代によっては違ったりしますよね。語尾のニュアンスが違ったり。そういうのがあるんだということを、今回初めて知りました。音声さんに教えていただいたんですけど、ビックリました。
――着物姿で走るのも大変ですよね。
走る時は速く行きたいから、どうしても大股になっちゃうんですけど、昔の人は小股で走っていたそうなんですね。その姿が美しいというか。だから、何度も所作の先生から「大股になってるよ!」って注意されました(笑)。すごく大変ですね。
――着物は寒かったのでは?
撮影が12月中旬くらいだったんですけど、初めてヒートテックを3枚重ねで着ました(笑)。それでも寒くて使い捨てカイロを脇の下やお腹、背中、腿裏、いろいろな所に貼りました。
ほぼ外での撮影だったので。夜になるとどんどん冷え込んでくるんです。そんな中で地べたに座るシーンがあったんですけど、地べたの冷たさに体温を持っていかれるんです。すごく寒かったです…(笑)。
――他に難しかったシーンなどありますか?
取り乱してしまうシーンがあるんですけど、どれくらい取り乱しちゃうんだろうって悩みました。目の前で大変なことが起こっているけど、(八重は)筆頭家老の娘っていう立場でもあるので。立場がありつつも、普通の人間ならこうなるよねとか、監督と結構話し合いました。やっぱり現代とは違うので、いろいろな場面で悩んだし、難しかったです。
――犬飼さんとのシーンが多かったと思いますが、何かお話はされましたか?
現場ではそんなにお話ができなかったんです。犬飼さんがすごく集中されていて、その姿に刺激をいただきました。「私も負けていられないな」「次のシーンはもっと良いものにしたいな」って、そういう気持ちにはなりました。
――そんな犬飼さんが殺陣を披露する御前試合のシーンは、この作品の見どころの一つですね。
一竜剣鎌風、凛ノ介の技がすごいですよね。
時代劇は「水戸黄門」(TBS系)などは見ていたんですけど、こういう殺陣がメインの作品ってあまり見たことがなかったんです。ちゃんと見たのはほぼ初めてでしたが、格好良くてはまりそうだなって思いました。
――そして、優希さんは映画への出演ですが、舞台では作品の続きが描かれます。
舞台って映像と違って、また違った迫力が伝わってきそうですよね。私もぜひ見に行かせていただきたいです。物語の続きも気になります。
7月5日(金)公開
出演=犬飼貴丈、優希美青、武田航平
小野塚勇人、町井祥真、前山剛久、松村龍之介、大島蓉子、冨家規政
元木聖也、井澤勇貴、松本寛也、井俣太良、菊地美香、福本清三
矢崎広、久保田悠来、波岡一喜
監督=石田秀範
脚本=谷慶子
公式HP=https://toei-movie-st.com/
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