「Iターン」で古田新太とW主演のムロツヨシ“20年前の自分に教えてあげたい”
7月12日(金)にスタートする、ムロツヨシ&古田新太がW主演のドラマ24「Iターン」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系ほか)。さえないサラリーマン・狛江(ムロ)が、岩切(古田)、竜崎(田中圭)という対立する2人のヤクザに振り回され、さまざまな危機に直面していくストーリーだ。撮影を終えたムロが、作品についての思いや舞台裏を語った。
演じる狛江は「最初は本当に魅力のない人(笑)」
――本作の出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
まずは原作を読ませていただいたのですが、痛快でとても読みやすい印象でした。狛江はイライラするところもあって、哀れな男なんですが、なぜか憎めなくて。僕も振り回されるところがありますから、何となく自分にも当てはまるところがあるなと感じました。
あとは監督が内田英治監督と聞きまして、内田監督の作品を見させていただいたんですね。この方が撮ったらどんなふうになるんだろうという興味と楽しみが増えていったので、お引き受けさせていただいだ次第です。
――狛江の魅力はどこですか。
最初は本当に魅力のない人ですよ(笑)。家族から距離を置かれ、会社からも見放され、誰からも期待されていなくて、自分に対しても諦めている男ですから。でも、ヤクザの舎弟になったことで、このままじゃいけない、自分を変えなければいけないと気付いて自分改革していく。そんなふうに、時間は掛かってもどんなタイミングでも、自分と向き合ったところはよかったんじゃないですかね。
自分を変えることって大人になればなるほど難しいことなのかもしれないし、男は変わることがカッコ悪いと思うところもありますから。
――役づくりで意識された点を教えてください。
今回は振り回される役ですから、そういうことも踏まえまして、役づくりはしなかったですね。考えたけどたどり着いた結果、しなかったということですかね。でも、この前、古田さんとも話したんですけど、そもそも、役づくりというものが僕らの中に存在してないんですよね。セットがあって、衣装があって、共演者さんがいて決まる。そういうことなんじゃないですかね。