＜いだてん＞中村勘九郎から阿部サダヲへ主役リレー「急にどうしたの？っていうぐらいガラッと変わる」
6月30日(日)放送の第25回から、第2部「田畑政治篇」がスタートする大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺(ばなし)～」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。
日本人として初めてオリンピックに挑んだ金栗四三(中村勘九郎)を主人公に、日本スポーツの黎明期を描いた第1部。第2部では、田畑政治(阿部サダヲ)が主人公となり、東京にオリンピックを呼ぶために奔走する物語がスタートする。
とにかく走っている姿が「いだてん」と呼ばれた金栗と、口に思考が追いつかず、早口で話す様子を「口がいだてん」と例えられる田畑。
真逆のようにも思える二人を演じる勘九郎と阿部が、今後の見どころを語った。
――最初に、第1部を終えたご感想をお願いいたします。
勘九郎：去年の4月にクランクインしまして、約1年間、本当にさまざまな出会いが金栗さんとしての僕を強くしてくれたと思います。濃い1年間でした。
宮藤官九郎さんの面白い脚本をどうやって形にするかということを、スタッフ、キャスト陣と悩みながら、そして楽しみながら考えていけました。
嘉納先生(役所広司)の「(オリンピック)楽しいの？楽しくないの？」というせりふが劇中でありましたが、それがみんなの心の中にあって、楽しいものを作っていこうという気持ちでできたと思います。
ものすごい美術セットの中での撮影や、ストックホルムのロケなど、役者人生の中でも今後同じような作品は経験できないのではないかと思えるような1年間で、宝物になりました。
阿部：勘九郎さんには想い出がいっぱいありますもんね。僕は本格的に撮影が始まってからまだ4ヶ月ぐらいなので、そんなに経ってなくて…。でも、大河ってすごいなと感じています。
選手を引退して指導者になってからの金栗さんも僕はすごく好きで、第23回、24回とかは感動して泣いてしまいました。とても良かった。金栗さんは今後も出てくるので、これからも楽しみです。
――第2部に突入した25回を見て、いかがでしたか？
勘九郎：すごかったです。圧倒的な熱量とパワーがあって、田畑さんってすごい人ですね。嘉納先生を始め、僕たちができなかったことを田畑さんは一瞬でやってしまうんですよ。
阿部：第25回から、「急にどうしたの？」っていうぐらいガラッと変わるので、思いっ切りやるしかないと思ってやっています。田畑さんって、得体の知れない人で、何をするか分からないところがあるんです。だから、僕も現場で何をするか分からないような感じでやりたいなと思ってます(笑)。それを受け止めてくれる役者の方々もたくさんいらっしゃる現場なので、僕はすごく楽に、楽しくやらせていただいています。
出演者がすごく多いので、もう撮影が終わっちゃってる人とかもたくさんいて、次々に新しい人が出てきたりするんですよ。それもすごく楽しみです。
――第25回ではタイトルバック映像も変わりましたね。
阿部：追加で撮影したんですけど、「飛んでください」って言われて何回も飛んでいただけなんです。「もっと上を見て跳んで」とか、「1回泳いでみてください」とかも言われて。グリーンバックだったので、映像で見てから「ああいうふうになるんだ～」って分かって、面白いなと思いました。
勘九郎：最初に飛び込んでくる阿部さんの顔と迫力だけで大爆笑でした(笑)。オープニングの音楽と映像って、お祭りがこれから始まるっていう感じがして、毎回すごくワクワクするんです。今回は、あの飛び込んでくる最初のインパクトと、聖火を持って走っているシーンが最高でした。
阿部：もっと真面目に走ってるバージョンも撮ったんですよ(笑)。あと、映像も少しずつに変わっていくのが面白いですよね。実際のオリンピック映像が出てきたり、急に綾瀬(はるか)さんが出てきたりとか。綾瀬さんもやりたくなっちゃったらしいんですよね。急にスタジオに来て自転車漕いだりしてるから「何やってるんですか」って聞いたら、「オープニングに出たくなりました」って言ってて。出たかったら出られるっていう自由な感じでやってます(笑)。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかにて放送
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