西島秀俊と内野聖陽のダブル主演で同性愛カップルの日常を描く「きのう何食べた?」(テレビ東京系)。心温まるエピソードとおいしそうな料理シーンが毎週視聴者の心を癒やしてきた同作が、6月28日深夜放送の第12回でついに最終回を迎えた。シロさん(西島)とケンジ(内野)が寄り添って街を歩く姿や2人のスキンシップも描かれ、しみじみとした愛情のにじんだ最終回に感動の声が上がっている。
最終回で印象深く描かれたのは、シロさんの心境の変化だった。
同性愛者であることを隠さないケンジに対し、他人に知られるのを嫌がっていたシロさん。1話(4月5日放送)では、店の客に2人の関係をしゃべったケンジに「俺のスタンスを理解して行動できないなら、この部屋から出てけ!」と激怒。8話(5月24日放送)では、同性愛カップルとの食事会に男女カップルだらけの店を選んだケンジに苛立ちを募らせた。
だが、最終回のシロさんは違った。両親にケンジをパートナーとして紹介し、その後ケンジのリクエストで女子だらけのかわいいカフェにも2人で足を運んだ。
カフェ店内に男性同士のテーブルはほかになく、女子グループからの興味本位の視線が突き刺さる。「なんで付き合ってくれたの?」と申し訳なさそうなケンジに、シロさんは「いい加減、もういいかなぁと思って」とにっこり。
帰宅後、あらためて「もうあんまり気にしなくて大丈夫だから。俺もさ、相方としてはさ、なるべくお前にハッピーでいてほしいと思ってんだよ。だから、お前が幸せ感じるなら、これからはカフェぐらい何度でも付き合うよ」と思いを口にした。
“自分がどう見えるか”よりも“どうすればケンジが幸せでいられるか”を優先させるシロさんに、ケンジの思いがあふれた。シロさんの背中に抱きつくケンジ…画面にはセリフもBGMもなく30秒以上にわたり、寄り添う2人が映し出された――。
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