松坂桃李、池松壮亮、そして若き日のヒデキ…オトナ女子集合!愛せるオトコのカラダ<ザテレビジョン シネマ部コラム>
大人になったアイドルの魅力 西城秀樹
そして、3本目は、2018年5月に惜しくも亡くなった西城秀樹主演のアクション映画『傷だらけの勲章(1986)』(7月22日夜11:00、WOWOWライブ)。ヒデキが演じるのは、エジプトで起きた一流企業の社長暗殺事件に端を発した殺人事件の謎を追う刑事だが、登場からいきなりの濡れ場で観る者を釘付けにする。それも結構、濃厚なシーンを、現在は名脇役として知られる朝加真由美を相手に繰り広げている。当時、ヒデキは31歳。国民的アイドルから大人の俳優へと脱皮を図っていたのだろうと思われるが、当時のヒデキファンはきっと絶叫ものだったに違いない。
そして、余談だが、本作には、あの伝説の歌姫、ちあきなおみが悪女役で登場。銀座のマダム張りの色気がムンムンと漂う。また、大河ドラマ『太閤記(1965)』の織田信長役で絶大な人気を博した名優、高橋幸治が出演。当時50代前半だが、マッツ・ミケルセンばりの渋~い中年男の色気を漂わせている。
文=前田かおり
映画、海外ドラマ・ライター。「日経エンタテインメント!」「DVD&動画配信でーた」「SCREEN」ほか情報誌、WEBなどで執筆中。