知久寿焼が所属していたバンド・たま。平成元年に始まり、何組ものスターバンドを世に送り出したTBSの伝説の音楽番組「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」(略称・イカ天、1989-1990年)で、たまは三代目グランドイカ天キングに輝き、爆発的な人気を獲得。「たま現象」と呼ばれるほどのブームを巻き起こした。
知久は、大谷の質問に答える形で、たまや「イカ天」関連を中心に、数々のエピソードをぶっちゃけていく。メンバーとの出会いから結成について、「かき揚げ丼」という仮のバンド名があったこと、そして「イカ天」にまつわる裏話。
「イカ天」出演は、当時のマネジャーが黙って映像を番組に送り、突然出演が決まっていることを告げられたのだという。1週目に選んだ楽曲「らんちう」。これを聴いた静香ママと片原はあっけにとられ、「始まりがすごい」「声が独特」と感想を述べ、「コウメ太夫さんに似てません?」との声も出る。
大谷は「その圧倒的な才能。たまは演奏技術も高いし、世界観もあって音楽のレベルが高い、かつキャラクターもある」とベタ褒めする。知久は「名刺代わりの曲ではあったから、ならではの、他にはないだろう曲」として1週目に選んだことを明かす。
2週目「さよなら人類」の話に続いて、「5週目は勝ち抜かないように曲を選んだ」というオドロキのエピソードも飛び出す。テレビ出演は演奏を見せたかったからで、5週にわたって出演したことでその目的は果たせたため、負けてもよかったのだという。
その5週目に演奏した「まちあわせ」は、「楽器弾いてるのは俺だけ。あとは変な音を出すやつで」(知久)という衝撃的な楽曲。「イカ天」の対戦相手だったマルコシアス・バンプのボーカル&ギター秋間経夫に「だってスゴイんだもん」と言わしめたパフォーマンスでグランドイカ天キングに輝いた。「いつも俺たちにあげない吉田(建)さんが俺たちの方にあげちゃって。まいっちゃったなあ」と知久は当時を振り返る。
知久といえば、数々の番組テーマ&CMソングを歌っていることでも知られる。ニトリ、キユーピー、ヒガシマルうどんスープ、ららぽーと…。CMソングの一つを知久が歌うと、女性陣は「わー、すごい!本物!」「しゃべってる声と全然違う!」と、おかわりまで求める。
「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマが流れると「知ってる!」と静香ママはさらにはしゃぐ。その様子に大谷は「『らんちう』の時と反応が全然違う」とツッコむのだった
ラストは番組恒例のカラオケ。「昔は大嫌いだったけど、大人になって、みんなで歌って、それをちゃんと聴いてるカラオケはすごい楽しい」と知久。「カラオケと言ったらこの曲」という「石狩挽歌」で知久の歌声を堪能できる。
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