――今作の主人公である鐘子は、宮沢さんの目にはどう映りましたか?
僕自身、アラサーに近づきつつあるんですが、周りが結婚したりして、焦る年齢だと思うんです。その焦りを鐘子さんも感じているけれど、結婚しているとウソをつくことで、“自分じゃない自分”という要素を得ることができた。そのおかげで、鐘子さんは素直になれるんじゃないかな?と思いました。
鐘子さんはとてもかわいいです。特によく食べるところにキュンとしました。鐘子さんはよく一人旅をしているので、食について詳しいんです。例えば、パエリアを食べて、隠し味まで当てちゃうくらい。そこもいいなと思うし、何でも1人でできちゃうところもいい。それから32歳だけど、心は乙女のところもキュンとします。そんな鐘子さんを杏さんが演じると、包み込みたくなる雰囲気になるんです。この人を守りたい!って。
――丈は福岡生まれですが、ずっと父親の関係でヨーロッパを転々としてきた25歳のフリーカメラマン。カメラマン役の練習などは?
実家にあったデジタル一眼レフでちょっと撮ってみたり、モデルの現場でカメラマンさんのを借りてみたりしました。でも、プロのカメラは高価だから怖くて(笑)。僕、シャッター音がたまらなく好きなんですよ。いいですよね、シャッター音。
――はい。しかし、職業や簡単な経歴以外のパーソナルデータは謎です。
まだミステリアスなんですよね。どういう過去があって、どういう恋愛経験を経てきているのかが、クリアじゃないですけど、女性はそこに魅力を感じてしまうのではないかと思います。友達と話していても『ちょっとミステリアスなぐらいの人の方が付き合っていて楽しい』と言っていて、丈はまさにそういうタイプなんじゃないかな?って。でも、ジェントルマンなんですよ。海外生活が長いだけあって、レディー・ファーストとかしっかりしているので、そこを大事に演じたいなと思っています。
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