ロックバンド・UVERworldが自身初の東京ドームライブを行い、それまでの道程に迫った特番をNHK総合で、1月9日(日)に放送することが分かった。
現在、結成して10年となり、10代を中心に人気のUVERworldは、'05年に「D-tecnoLife」でメジャーデビューを果たした。しかし、当時のライブの動員人数は5人だったという。これまで、ボーカル・TAKUYA∞が手がける“心に訴える歌詞”や“新鮮な楽曲”などで少しずつファンを増やしてきたという彼らは、デビューから5年が経った'10年11月、自身初となる東京ドームでのワンマンライブを成功させた。番組では、4万人以上の動員を記録し、東京ドームというステージへ立つまでの葛藤や道のりに迫る。
東京ドームの2日前、メンバーは都内のスタジオに集合。「メンバーだけの時間が楽しい」とそれぞれが語り、スタッフの同席もなく、メンバー5人のみでリハーサルを行った。また、千葉・幕張メッセに本番前と同じ規模のセットを組み、朝までゲネプロを行うなど、演出にもこだわりを見せる。本番となりライブが進む中、TAKUYA∞は「おれは20歳を過ぎてから歌を始めた。今、20歳で何がやりたいか分からないっていう人がいると思うけど、そんなの全然遅くない。失敗しても、もう一回やり直せばいい」と自身の経験を通し、4万人以上の若い世代の客席に思いを訴えた。
ほか、'10年11月17日に大阪・近畿大学で行われたトークイベンに参加したボーカル・TAKUYA∞に密着。生い立ちや夢を語り、自身をさらけ出すTAKUYA∞に、学生らは「考古学を勉強したい」など夢などを語る一幕もあった。中には「痩せたい」や「結婚したい」という素朴な夢から「雑誌の編集者になりたい」などの具体的な夢を語る学生もおり、就職難が続く中でも将来に夢を持っている若者などにスポットを当てる。
UVERworldは、歌詞やバンドの世界観も独創的。制作統括・浦上光太郎氏は「心に響く歌詞で共感する。心の中がくすぐられるんです」と魅力を語った。また「曲も勢いがあり、照れくさいせりふもストレートに耳に入ってくる。MCの言葉も魅力的でくやしいいけど“うるっ”ときちゃって、人間的にも興味を持った。そして、そんな彼らが東京ドームに挑むことを知り、なにかドラマを予感させると思い、UVERworldで番組を作ろうと思いました」と制作意図を明かし「彼らを見ていると自分も、もっとしっかりしなきゃなって反省しますね(笑)。今回番組を作って、今からでも遅くないな、という気持ちにさせられました。彼らの言葉、音楽を聴いて欲しい。ドームでのMCは心に響くものがあると思う。若者もそうだけど、大人にも見て欲しいですね」と見どころも紹介した。
ナレーションを担当するのは栗山千明。栗山は「UVERworldを尊敬している」と告白し、ファンを公言しているという。
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