財木琢磨、即興劇に必要な3つのスキルは「発信力、発言力、判断力」
答えがないけど、もっと挑戦したいし逃げたくない
――最後の回はうまくまとまっているように感じましたが、演じ終えた3人は浮かない表情に見えました。
高橋「最後に出したものが、いつも僕らがイベントでやっているコントに近いものだったので、どうだろうかと」
納谷「低コストで笑いをとれるようなね」
高橋「自分たちがやりやすいところでやってしまったということで、そこに落ち着いてしまったという感じが各々であったのかもしれない」
納谷「普段の関係性を出せるんですよ、ああいうコント的な感じだと。ですから、もう少し挑戦したかったという思いはありましたね」
――逆に挑戦的な回もありましたね。
高橋「そう、3回目の方がチャレンジした感じもあったし達成感もありました」
財木「そうですね。そっちの方が終わったときもうなずけました」
高橋「ドキュメンタリーなので過程を撮ると言われつつも、僕らはその本番の5分間の中で結果を出したいと思ってやっています。そういう思いも含めてこの番組がどういう過程をたどって、どういった結果になるのかが楽しみです」
――台本がある舞台とインプロの違いってなんでしょうか。
納谷「僕ら役者は台本の意図をくみ取って動くと思うんです。それがない状態というのは自分が持ってきたものだけで勝負して、相手に合わせたり合わせてもらったりしながらパワーバランスを瞬時に感じ取るという、まさに即興力が必要なんだと思いました」
財木「インプロは、本当に発信力、発言力、判断力が必要だと思います」
納谷「何が違うと言われたら、全部が違うんですよ。役者にとって自由こそ不自由だと感じるし、台本って本当にありがたいなあと思いました」