アイドル界の行く末を案じる男、平成ノブシコブシの徳井健太が、日本全国のアイドルを訪問して歩く番組「徳井健太のアイドル理論」(dTVチャンネルのひかりKawaiian for ひかりTVで配信中)。異常なまでのアイドルの深掘りと少々の旅気分が味わえると好評な同番組で、芸人の顔とはまた違った一面を見せる徳井健太にアイドル好きの本音やアイドルが売れるために必要なことなどを聞いた。
――まず、この番組のコンセプトから聞かせてください。
実は、基本的なものは何も決まってなかったんです。元々アイドルの番組を作っていた方が、この番組の演出をされていまして、僕とは長い付き合いがあった関係から、僕をメインにしてアイドルが出る番組を作ろうということになりました。ルールは、地方に行って、そこでアイドルとおしゃべりをすること。つまり、それだけの番組なんです。
――徳井さんがアイドル好きの芸人ということでできた番組なんですね。
僕は確かにアイドルが好きなんですが、何と言いますか、言い方は悪いんですけど、お客に媚びてるようなアイドルは好きじゃないんです。今の時代、お客に媚びる、そう例えばハグしたり、客席に向かって「大好きだよ」って言っていれば簡単に人気って出ると思うんです。でも、この番組では、そういう子じゃなくて、本気で一生懸命努力している子をキャスティングしてくれとお願いしています。
――正統派アイドルが好きなわけではないんですね。
う~ん、どっちが正統派なんでしょうね(笑)。僕は、可愛くてきれいな衣装を着て、手を振って歓声を受けているようなアイドルには正直あまり興味がありません。地方に行くと、一生懸命やっていても壁にぶつかって、どうやっても売れなくて絶望しているグループがいっぱいいるんですよ。そんな子たちの話を聞いてあげて、「もっとこうした方がいいんじゃないの」というようなアドバイスをしています。
――媚びてないアイドルっていうと、例えばどんな子たちですか。
スイッチを入れて始まるプロアイドルのような子はいっぱいいると思いますが、僕はあまりそういうのは求めていません。芸人も一緒ですが、番組だから面白いんじゃなくて、普段から変な奴、やばい奴で、普通の世界では生きていけないから芸人をやっている。その方が面白いんですよ。
それと同じで、普段から魅力的なんだけど、それが偶然アイドルをやっていてもやっぱり魅力的だった、というのが好きなんです。僕が注目している「フィロソフィーのダンス」は媚びてないし、事務所にも可愛がられて大事にされているアイドルですね。
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