菅田将暉、天才数学者役での課題は「脳のキャパシティが…」

2019/07/20 13:00 配信

映画

「今やるべき作品だと思い、出演させていただくことに決めました」撮影=横山マサト


僕が何をやっても絶対に拾ってくれる


――櫂と一緒に行動することになる海軍少将・田中正二郎を演じられた柄本佑さんとのバディ感もこの映画の魅力だと思いました。

佑君とは今回が初めての共演だったのですが、佑君は僕が何をやっても絶対に拾ってくれるし、形にしてくれるので、安心してお芝居をさせていただきました。

山本五十六(舘ひろし)から櫂(菅田将暉)の付き人を命じられる海軍少尉・田中正二郎(柄本佑)©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会  ©三田紀房/講談社


――柄本さんとは以前から親交があったのでしょうか?

いや、今回からのお付き合いだったので、ここまで仲良くなれたのは自分でもビックリでした。撮影中はずっとしゃべっていたし、当時、僕らの間で「遊戯王」カードがブームになっていて、それで遊んだりしていました(笑)。

――映画の冒頭で描かれる戦艦大和の沈没シーンが大迫力で、さすがは山崎監督だなと思ったのですが、菅田さんが完成した映画をご覧になった感想は?

山崎監督が令和の時代に大和を復活させるというのも目玉の1つではあると思いますが、それをメインにするのではなく、最初に非情なシーンを描くことで僕たちの会議室での戦いに説得力が出ていたと思います。そのバランスがすばらしく、ちゃんとエンターテインメントしてもワクワクしている作品になっていたので、戦争ものや数学が苦手な人にも楽しんでいただけるとうれしいです。

――ちなみに櫂は数学を偏愛していますが、菅田さんが偏愛しているものはありますか?

ないですね。きっとそれがあったら俳優にはなってないと思うし、今日もここには来ていないと思います(笑)。

取材・文=馬場英美