GYAOとアミューズがオーディションによりオリジナル映画を作るプロジェクト“NEW CINEMA PROJECT”でグランプリを受賞した、脚本・蛭田直美と文晟豪監督のコンビによる映画「五億円のじんせい」が、7月20日に東京・ユーロスペース他で公開。
主演の望月歩、ヒロイン役の山田杏奈、文監督が登壇して初日舞台あいさつが行われた。
本作は、善意の募金5億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年・高月望来(望月)の物語。17歳になり、5億円にふさわしい自分かどうか悩んでいた望来は、とある出来事をきっかけにSNSで自殺を宣言する。
そこへ、見知らぬアカウントから「死ぬなら5億円返してから死ね」というメッセージが届く。夏休み、望来は家を飛び出し、5億円の“借金”を返して自由になるための旅へ。
そして、さまざまな人と出会い、事件に巻き込まれながら、思わぬ発見が彼を待っていた…。
主人公・望来を演じるのは、撮影時に役柄同様に高校3年生だった望月。ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(2019年、日本テレビ系)などに出演し、着実に経験を積んでいる望月にとって、これが初主演となる。
周囲の期待に応えようとする“いい子”の望来が、家出の中でホームレスや工事現場、添い寝カフェ、死体清掃などの労働を経験し、今まで知らなかった世界を知ることで強くたくましく成長していく様子が描かれる。
公開初日の初回上映を迎え、望月が「どうですか? 面白かったですか?」と観客に問い掛けると、会場からは拍手が起こり、「ありがとうございます。これがやりたかった(笑)。今日は精いっぱい頑張ろうと思います。楽しんでいってください」とあいさつ。
また、山田は「1人2役でやらせていただきました。1年前に撮影をして、今皆さんの前に届いていて、とてもうれしく思います。よろしくお願いいたします」、文監督は「今日は早い時間からありがとうございます。よろしくお願いいたします」と、それぞれ語る。
“NEW CINEMA PROJECT”で約400本の中からグランプリを受賞したことについて、文監督は「商業映画の長編は初だけど、商業映画ができますようにとミサンガに願掛けしたのですが、まだ切れてないんですよ!」と足に着けられているミサンガを見せて笑いを誘う。
さらに、「実際に撮影を経て、無事に完成して、とてもうれしいです。一緒に完成まで漕ぎ着けたスタッフ、上映してくれるユーロスペースに感謝」と話した。
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