体を使って表現するのが難しい
――そんなメイを演じる上で気を付けていることはなんですか。
今回、身体表現をすごく重視した演出になっていて、アンサンブルもダンサーの方が多かったり、嵐や吹雪、かまくらなどもアンサンブルの方が体で表現しているんです。
私はその中にヤギっぽさの要素もいれる必要があって、特にガブと寝るシーンが多かったので、ネットでヤギの寝方を研究したり、立ち止まる時もヤギっぽさを出してみたり。そんなふうに体を使って表現するのが難しいです。
――メイを演じてみて自分と共通していると思う部分はありますか。
ヤギは群れの中で生活する動物ですが、メイはその群れを飛び出して一人で空を見に行っちゃう子なんです。
ただ、オオカミがいて危険なのでタプ(メイの仲間のヤギ)によく心配されるんですけど、群れの中で生きるんじゃなくて一人で自由気ままに生きている姿は、私も一人でいろいろなところへ行ったりするので似てるなと思いますね。
――今回は子どもたちも多く足を運ばれる舞台になると思いますが、見終えた後、皆さんにどんな気持ちになってもらいたいですか。
一番はやっぱり楽しんで見てもらいたいですね。舞台が始まる前にも、ロビーでイベントがあって、他のヤギさんやオオカミさんがいろいろな質問を出してくれたり、みんなで楽しめるコーナーもあるので、そういうものも楽しんでいただけたらと思います。
――福本さんご自身についてもお聞きします。現在は東京に上京されていますが、親元を離れてみていかがですか。
一人暮らしをするまでは、何もできないんじゃないかってすごく心配だったんですけど、いざ一人暮らしをしてみると意外と人間って生きていけるんだなと分かって。
今は洗濯がすごく楽しいです。あとは掃除もしたり、簡単なものですがサラダや炒めものとか自炊もしています。
――どんな料理を作られるんですか。
カレーとチャーハンが作りたいんですけど、徐々に調味料や道具をそろえているところなので、ザルやボウルもまだない状態なんです。
仕事や大学の授業で忙しかったので買いに行けるタイミングがなくて。もしあれば、ソーメンもパスタも作れるのになって思うんですけど(笑)。
でも、朝ご飯はちゃんと作っていて、パンを焼いてその上に目玉焼きを乗せて、イングリッシュマフィンみたいにしたりしています。
8月3日(土)～5日(月)
東京・日生劇場にて上演
原作：きむらゆういち作「あらしのよるに」(講談社刊)
演出・台本：立山ひろみ
音楽：鈴木光介(時々自動)
振付：山田うん
出演：渡部豪太(ガブ役)、福本莉子(メイ役)、高田恵篤(ギロ)、平田敦子(おばさんヤギ)ほか
【HP】http://famifes.nissaytheatre.or.jp/info/2019_info/arashi
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