「ジオウ」から「ゼロワン」へ…スーツアクターがバトンタッチ
――高岩さんから見た縄田さんは?
高岩:アドバイスするところなどは正直まったくないですね。安心して見ていられる部分が多々あります。これまでスペシャルなどで過去の平成ライダーにお手伝いで後輩に入ってもらった時があるのですが、見ていると「ちょっと違うな」ということもありました。
でも、縄田に関してはすごく絵になるんです。アクションも手足が長くてかっこいいですし、「ジオウ」で初めてバディとしてやらせてもらいましたが、やっぱり安定している。
ドラマや映画、舞台と経験もあるので、東映の特撮は特殊な部分がありますが、その辺りを吸収していけば安心して見ていられます。
縄田:いや、今のお話を聞いて、ちょっとニヤッとしちゃいました(笑)。そんなふうに思ってくれていたんだと(笑)。
高岩:あまり俺も口に出さないからな(笑)。
――最後にお二人からひと言ずつお願いします。
高岩:自分の中では本当にすっきりしていて、やりきった感が強いですね。本当に20年は長い、イチローは引退するわ、気が付けば自分も50歳という節目ですし(笑)。
いろいろな節目が来る中で、一つの区切りとして令和ライダーにバトンタッチできるのはすごくうれしいですね。
とはいえ、僕も「ゼロワン」に関わりますので、これまでは僕が支えられてきた恩返しに、今度は僕が支える側で主役を押し上げられれば、と思っています。
縄田:現在公開中の映画のワンシーンで、ジオウが平成ライダーみんなの思いを語る熱いシーンがあるんです。
そこを高岩さんがお一人で芝居をされていたんですが、それを見ていた時におそらくその場にいた人全員が感じていたと思うのですが、本当にしびれましたね。
すごく感動して、その後の芝居も変わったと思えるほどの影響を受けていたのが分かったんです。僕もそんな高岩さんのように周囲に影響を与えるような芝居を作っていきたいと思っています。