――第1話のケンジの涙から視聴者の心をつかんでいたと思いますが、反響を感じる瞬間などはありましたか?
他の仕事場や私的な場で「楽しみに見てます、良い作品ですね」と言っていただくことが多く、とても嬉しかったです。ネットなどでの視聴者の方々からの好意的な声は、とにかくありがたく救われました。
――放送終了後から続編を待ち望む声も多く挙がっていますが、仮に続編があるとすれば、こういった展開・場面を書いてみたい、というような希望はありますでしょうか?
続編をとのお声をいただけることは心から嬉しいです。けれど作品は12話で最良の形になるよう力を尽くしたつもりです。西島さんのシロさんと内野さんのケンジさんの、見てみたい顔や聞いてみたい言葉はたくさんありますが、だいぶ個人的な願望なので胸の内に留め置きます。
――あらためて、これまで多くの作品に携わられている安達様にとって、「きのう何食べた?」はどのような作品となりましたでしょうか?
細部にいたるまでこだわり抜いて作ってくださった監督、制作、俳優、音楽やフードコーディネートも含めた現場のスタッフの皆さま、そして熱心に見てくださった視聴者の方々、何よりも、よしながふみさんの原作から、「相手を思い、手をかけて作ったものはきっと伝わる」ということをあらためて教えていただきました。この貴重な体験と大事な指針を胸に今後も書いてゆけたらと思います。
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