看護師の卵40人の150日間に密着!ドキュメンタリーの名匠による最新作が日本公開決定
現代ドキュメンタリーの名匠、ニコラ・フィリベール監督の最新作「人生、ただいま修行中」が、11月1日(金)より公開される。
日常の中にあるかけがえのない瞬間
2002年、フランスで異例の200万人を動員した世界的ヒット作「ぼくの好きな先生」や「パリ・ルーヴル美術館の秘密」(1990年)などで知られ、現代ドキュメンタリー最高峰の一人であるニコラ監督。
「ぼくの好きな先生」では、小さな村の小学校の13人の生徒たちと、たったひとりの先生の日々にピントを当て、他にも、小さくも多様な日常の中にあるかけがえのない瞬間を、優しさに溢れたまなざしで捉えてきた。そんなニコラ監督の、11年ぶりとなる日本公開作となる。
本作は、2016年に監督本人が救急救命室に運ばれ一命を取り留めたことをきっかけに、医療関係者、特に看護師と共に映画を撮ることを決意し生まれた意欲作。
フランス・パリ郊外の看護学校を舞台に、誰もが初めてを経験し失敗しながら生きていく人生が、学びと喜びに溢れていることを教えてくれる感動のドキュメンタリーだ。
予告編と日本版ビジュアルが解禁
本作でピントが当たったのは、監督本人が「私は、この時代に“他者のために働く”という道を選んだ若者たちを撮影したかったのです」と語った通り、パリ郊外の看護学校で学ぶ、年齢、性別、出身も異なる多様な生徒たち40人の150日間。
予告編の冒頭では、手に汗握る採血や抜糸、ギブスを外すのも全てが初体験の生徒たちの姿が映し出されている。
そして、まだまだ頼りない看護師の卵たちが、やがて心臓病の病棟、末期がん患者の緩和ケアをするホスピス、婦人科、産婦人科、小児科などさまざまな実習の現場で、患者と自分に向き合いながら悩み、苦しみながらも、大きな責任に立ち向かう心構えを少しずつ身につけ、成長していく。
ニコラ監督のカメラはそんな彼らに優しく寄り添い、鮮明に、時にコミカルにかけがえのない一瞬を捉えていく。「失敗は成功の母」であり、誰もが、初めてを経験し、失敗しながら生きていく。彼らの姿が「人生は学びと喜びに溢れている」ことを教えてくれる感動を呼ぶ予告編となっている。
併せて解禁された日本版ビジュアルは、人形を使って蘇生の処置を学ぶ生徒や、注射器を真剣に見つめる生徒など、40人それぞれの授業風景の写真をメインに、「つまずいたり、悩んだり、笑ったり。」というコピーが、「人生、ただいま修行中」という邦題と共に、人生そのものへのエールを感じさせる仕上がりになっている。
11月1日(金)公開
監督・撮影・編集:ニコラ・フィリベール