――グループの結成は2014年ですが、当時のことは覚えていますか?
もちろんです! 神宿は、メンバーそれぞれ原宿で歩いている時に声を掛けられたんです。
(羽島)みきと(羽島)めいは姉妹なので一緒に歩いていてスカウトされたらしいです。初めての顔合わせは2014年の9月7日。そこでスタッフの方から「神宿をやるよ」って言われました。
――街で声を掛けられた時は何て言うか、その…。
めちゃくちゃ怪しかったですよ(笑)。
――やっぱり、そう思いますよね(笑)。
私はもともと芸能界のお仕事に興味があって。他のオーディションを受けたりしていたんです。
スカウトされた時はお姉ちゃんと歩いていて、お姉ちゃんが「名刺だけでも、もらっちゃいなよ」って言うから、その時は名刺だけ受け取って家に帰りました。
確か後日、電話が掛かってきたのかな? 現メンバーの中では、私が最後だったみたいです。
――もともと、芸能界に興味があったんですね?
小さい頃から音楽が好きで、保育園の時に“レッチリ”(アメリカのロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)を口ずさみ、小学校1年生になると教室の一番後ろで椎名林檎さんの曲を歌うような子どもでした(笑)。
ミュージシャンという職業に憧れていたんです。演技の仕事の素晴らしさを知ってからは、女優さんもやってみたいなと思うようになりました。
――その時、人前で何かをすることに抵抗はありましたか?
全くなかったです。むしろ、めちゃめちゃ得意。保育園のクリスマス会のお遊戯では、当時流行っていた“プリキュア”のコスプレでセンターに立っていました。
――その頃から“センター”だったわけですね。
人前で何かを表現するということに関しては全然緊張しないタイプ。神宿としてデビューしてからも、ライブで緊張するということはないですね。
ただ、絶対にセリフを間違ってはいけない収録とか、ものすごく時間が押していたりする状況の時に緊張することはあります。
――その時に心強いと感じるメンバーは?
みきを見ていると落ち着きます。元メンバーの(関口)なほが勇退する最後のライブで、出番まであと5分ってなって「この5人でやるステージは最後だね」っていい感じの雰囲気になった時、突然みきが「ねぇ、せっかくだからみんなで一緒に写真を撮ろうよ~」って言い出したんです。
時間がないのに何を言ってんのって思ったんですけど(笑)、その写真ではみんながとても良い表情をしていて。結果的にいい記念になりました。そういう感じで、いつもみきには助けられています。
――2015年には1stアルバム『原宿発!神宿です。』が、そして2年後の2017年に1stの再録盤と『原宿着!神宿です。』がリリースされましたね。
このアルバムは、自分たちがゼロから積み上げてきた集大成。私たちにとっての一定の目標はちゃんと超えたんじゃないかなって思えた時期でした。
――今振り返ってみて、デビュー当初のパフォーマンスについてはどう思っていますか?
その頃は、平日も土日もライブをやって、実践型で成長していこうというスタイルだったので、たぶん他のアイドルさんたちより失敗した回数は多いと思います。
歌詞をミスっちゃう時もあるし 新曲を発表するまでに2回しかレッスンができないことも…。とにかく、実戦で積み重ねていくしかなかったので、くじけそうになったことはいっぱいありました。
――その頃、お客さんの顔はちゃんと見えていましたか?
正直に言うと、今でも新曲初披露の日は顔が見えないです。見えないというか、あえて見ないようにしているところがあるかもしれない(笑)。
まだ曲自体に慣れていないというか、自分の世界に入ろう、入ろうという意識が強いのかも。
――お客さんのノリも日によって全然違う?
例えば平日の昼間、12時から開演しますってなった時に、なかなかテンションを上げるのは難しいですよね。朝6時に起きて遠くからバスに乗って来てくださる方もたくさんいらっしゃるので。
そういうファンの方たちのテンションを上げるためにはどうすればいいのか。どうやって盛り上げたら喜んでくださるのか。みんなが楽しめるような環境作りについてメンバーと話し合うことが多いです。
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