話題作「全裸監督」出演の玄理、「AV撮影のシーンはすごいことになってるな～って(笑)」
――そんな過激な「全裸監督」と一変、映画「最初の晩餐」は上質な家族ドラマですが…。
再婚家庭を描いている物語ですが、ある事件をきっかけに家族を持つことに自信が持てなくなってしまった一家が描かれています。私は、染谷将太さん演じる主人公・麟太郎の恋人役でした。“食”から家族の関係がひも解かれるすごくステキな作品になっています。
――本作は、常盤司郎監督の長編デビュー作でもありますね。
常盤監督の前作「終着の場所」に出させていただいたんですが、そこから仲良くしていただいて…。麟太郎の恋人で出てほしいと言われたときはすごくうれしかったです。で、実際に出来上がった作品を試写室で監督の隣の席で見させていただいたんですが、もう号泣で。監督に「すごくいい客だね」と言われちゃいました。
――号泣したポイントはどこでした？
自分の家族を思い出しながら見ちゃいましたね。家族との思い出がある人は、絶対に心に響くものがあると思います。それはすごく仲の良い家族を持っている人だけではないかなと。10年20年家族をしていたら、いいことばかりではないじゃないですか。そういういいことも悪いこともすべて思い出しながら、一緒に暮らしていた時間は大切だったなと感じる作品になっていると思います。
――親友の戸田恵梨香さんも出演されていますね。現場での雰囲気はいかがでした？
一緒のシーンもあって楽しかったです。彼女の方が先に現場に入っていたので迎えてくれて。常盤監督もいて恵梨香もいて、最初から落ち着くステキな現場でした。
――玄理さんの思い出の食事はありますか？
我が家は、小さいころから父親の好きなものが食卓に出てくる家でした。なので、いわゆるオムライスやハンバーグなどは家で食べた記憶がないんです。和食ばかりで…。ちなみに母はすごく料理上手なのですが、なぜかおにぎりを三角に握れなくて（笑）。小学校のころ、遠足でおにぎりを持っていかなければいけないときにどうしても握れず、今でいう“おにぎらず”みたいな、ご飯の上に具材を置いてご飯でサンドするみたいなおにぎりだったんですよ。それが子供心に恥ずかしかったのを覚えています。今、あの当時の私に会えるなら「すごく流行の最前線にいたんだよ！」って言ってあげたいですけど（笑）。
――玄理さんのこだわりの料理はありますか？
私、何を食べようか悩んだときは、まずは味噌汁をつくるようにしています。汁物が好きということもあるのですが、だしの味がほっとするんですよね。必ず汁物は作るようにしています。
――過激な作品から家族モノまで、さまざまなジャンルで活躍されていますが、今後はどのような作品に出たいとかありますか？
私は別にいい人の役ばかりやりたいとか、正しい作品ばかりに出たいとは思っていません。なので、これからも色んなジャンルの作品に出ていきたいです。そして、その作品たちがエンターテインメントとして面白ければ最高ですね。
取材・文＝玉置晴子
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
2019年11月1日(金)より全国公開
監督・脚本＝常盤司郎／出演＝染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏／森七菜、楽駆、玄理ほか
■「全裸監督」
Netflixにて全世界独占配信中
＜スタッフ＞
総監督：武正晴
監督：河合勇人、内田英治
原作：本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)
脚本：山田能龍、内田英治、仁志光佑、山田佳奈
美術監督：中西梨花 音楽：岩崎太整
撮影：山本英夫 美術：清水剛 照明：小野晃
録音：竹内久史 衣装デザイナー：小川久美子
＜キャスト＞
山田孝之、満島真之介、森田望智、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、吉田鋼太郎、板尾創路、余貴美子、小雪、國村隼、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌
