津田健次郎&浪川大輔、ゼロからの舞台作りに苦労も「我々はドMではありません(笑)」
新作のアフレコ収録のためにアフレコブースに集められた声優たちに、いろいろなハプニングが襲いかかるーー。そんなアフレコブースを舞台にした完全オリジナル脚本によるステージが「SHOW MUST GO ON」 (dTVチャンネルのひかりTVチャンネル+で配信)だ。出演だけでなく、自らステージ企画のクリエイティブプロデューサーを務める声優の津田健次郎と浪川大輔に、舞台「SHOW MUST GO ON」が生まれるまでの経緯など、さまざまな話を聞いた。
僕たちのユニットはちょうどいい距離なんです!
――今回の企画はいつから始まったのでしょうか。
浪川「ずいぶん前から、“やろうやろう”って話して、ゼロから作っているので、期間的には何か月もやっていますが、具体的にスタッフと打ち合わせをしているのは、ここ1か月くらいです。これだけの人数の声優さんたちに出ていただくわけですから、こちらでなるべく固めておかないと。その準備があって、BGMから美術など何から何まで全部やっていますけど、もうなんだか、いつからやっているのか忘れちゃいましたね(笑)」
津田「もう忘れちゃってるね(笑)。僕も浪川くんも、プロデュースとかいろいろしているので、現場で会った時に、そんな話をしながら“将来的に一緒にできたらいいね”なんて言ってたんです。一方で、キングレコードの林さんともそんな話をしていて“じゃあホントにやります?じゃあまずは飯食いましょう”ということになって。で、飯食いながら、具体的になっていきました」
――それはもともと温めていた企画の一つだったのですか。
津田「それはまったくなくて、僕や浪川くんや林さんの話の中から出てきた感じですね」
浪川「何をやるにしてもゼロからになるわけですが、僕に最も経験値がないのが舞台。一方、津田さんは舞台の経験が豊富なので、“舞台はどう?”という声が上がった時に、自分にないものを提案してもらえるし、これはいいぞ、ユニットのいいところだなと思ったんです。スタッフ含め、みんなでいろいろ話し合いながら作っていったという感じですね。それに舞台って、イベントの演出とも違いますし。イベントでも単なる舞台でもないものを目指そうと思いました」
津田「そうですね、このユニットは劇団ではないので、完全に演劇とか朗読劇という感じではなく、もう少し身近で親しみやすい作品になっていると思います」
声優が声優を演じる!
――今回の舞台では、本人として演じるということですか。
津田「本人ではないんですけど、声優という役を演じるということです」
浪川「声優が声優を演じるイメージですね(笑)」
津田「そうだね。その部分は、アフレコブースを舞台に繰り広げられるシチュエーションコメディ『今宵、アフレコブースで。』とは、ちょっと違っていますね。『今宵、~』では本人の名前で出演していますが、今回はずらしています」
――『今宵、~』はアフレコの現場の舞台裏を表現していましたが、今回はどうですか。
津田「そこも引き継ぎながら、また全然違うものになっていると思います」
――今回の作品は、当初から舞台にしようと考えていたのでしょうか。
津田「実は番組よりも舞台の話の方が先なんです。“舞台をやる前に、まずは何か番組を作りましょう”という提案があり、“じゃあ番組とリンクしていくようにしましょう”と」
――クリエイティブプロデューサーという役割も担っていらっしゃいますね。
津田「本当は出るよりもこっちに専念したいんですけどね(笑)」
浪川「やっぱり、一回目ですからね。初めてのものを作るということに関して、徹底的にプロデュースというかクリエイトしていきたいなという気持ちだったんですが、“ぜひ役者としても出演してください!”という要望があったので、“分かりました”と(笑)」
津田「じゃあ、はい、という感じでね(笑)」