<ルパンの娘>平成ライダー・瀬戸康史との共演に初代仮面ライダー・藤岡弘、「このコラボは面白い」
「僕自身もこの男がどうなっていくか楽しみ」
――「ルパンの娘」はコメディー要素が強い作品ですが、台本を読まれてどのように感じましたか?
コメディータッチは今の時代に合っていて面白いなと思います。和洋折衷的な部分も感じますよね。古き伝統を背負った桜庭家と、新しい時代性を楽しみながら活用していく三雲家。このコラボが非常に面白いですよね。
時代がちょうど転換期でもあるので、そういう流れの中のドラマとして、面白い取り組み方だと思っています。
――撮影の雰囲気はいかがですか?
この作品に真剣にかける気持ち、波動が伝わります。最近はドラマが低迷しているので、スタッフの皆さんから「これで一本!」という気持ちが伝わります。
――藤岡さんの演じられている和一は、セリフが少ない中で存在感を発揮されていますが、意識されていることはありますか?
「この男の過去には何があったんだろう」と気になっていただけるようなにおいを、存在感の中でかもし出せればいいかなと思っています。「何なんだ、この男は?」という興味や関心を持ってもらい、物語を引っ張っていければと思います。
また、他のキャラクターの色がはっきりしているので、あんまり分かりやすい存在じゃない方がいいかなとも思って演じています。和一の場合はあまり背景が見えないのですが、「ただのおじいちゃんじゃないぞ」とだけ伝わる雰囲気が面白いんじゃないかな。
僕自身もこの男がどうなっていくか楽しみなんですよ。視聴者の皆さんと同じ気持ちでいます。僕は“演じる”というのは得意ではないので、和一に成り切り、投影し、表現しています。