塩見きら、“大舞台”も気負いなし「全然不安な感じはしないんですよ」<神宿5周年記念連載(5)>

2019/09/28 08:00 配信

アイドル インタビュー 連載

冷静にポージングも決めていく塩見きら撮影=永田正雄


名前が呼ばれた時は本当に驚きました


――オーディションの手応えは?

書類審査で受かった時に「えっ?」ってびっくりしました。二次は面接。スタッフさんを相手にうまくしゃべれなくて何を話したかも覚えていないくらい。

その次はメンバーとスタッフさんが参加した面接で、その時もあまり話せなかったので、名前が呼ばれた時は本当に驚きました。

――受かる自信はなかったんですね?

まさかって感じでした。今考えると、服とかがめちゃくちゃダサかったんですよ。

いまだにメンバーやスタッフさんたちに、その時のことをイジられます(笑)。オーディション会場にいた子たちはみんなおしゃれで、スタイルも良くてハキハキと答えていたんです。

だから、絶対自分が選ばれることなんてないって思っていたので、名前を呼ばれた時に思わず「えっ?」って言っちゃったんです。

――他のメンバーを相手に面接したということなので、きっときらさんに何か感じるものがあったんでしょうね。

後々メンバーと会話をする中で「昔の自分に似ている」「何か似たものを感じた」という言葉が出てきたんです。オーディションを受けていた私の姿を見て何かが重なったりしたのかなと思いました。

――神宿のメンバー候補生として初めてファンの前に立ったタワーレコードでのお披露目イベントのことは覚えていますか?

もちろん覚えています。あんまり思い出したくないですけど(笑)。

――豊洲PITのステージではお客さんの顔はちゃんと見えていましたか?

はっきりと見えていました。あの日に目を合わせた方のことは覚えているし、自分の目に映った景色も思い出せます。

とても幸せな気持ちになりましたし、ライブ中は楽しいという感覚しかなかったです。

――神宿の新メンバーとして活動を始めて約5カ月。今の率直な心境は?

関口なほさんが勇退されて、メンバーカラーの「緑」を受け継ぐ者として入ったので、なほさんが大好きな方や結成当時から神宿のことを応援してくださっている方たちに認めてもらわなきゃいけないという気持ちと、他のメンバーの足を引っ張ってはいけないなというプレッシャーもあります。

私自身がアイドルファンなので、自分が描くアイドルの理想像のようなものがあって。その理想と現実のギャップに悩むことばかりで。

ステージに立っている時はものすごく楽しんでいるんですけど、やっぱり1人になったり、レッスンの時などふとした瞬間に苦しいなと思うことはありますね。

――自分が思い描く理想像とは?

具体的にどういう形というわけではないんですけど、ただ歌うだけではなくてちゃんと言葉を伝えたい。1つ1つのダンスや振りの動きなども、しっかりと表現できたらいいなと。

MCで積極的にしゃべれるようになりたいですし、ファンの方たちとももっと会話できるようになりたい。挙げたらキリがないですね。もっともっと成長しないといけないという思いが強いです。

――YouTubeで配信している「神宿チャンネル」の“ロシアンルーレット企画”を見ていて、すっかりなじんでいるなという印象を受けました。

私、仲良くならないと、なかなか人に心を開くことができないんです。でも、仲良くなった途端に対応がめちゃくちゃ雑になっちゃうんですよ(笑)。

それが、メンバーの前では自然と出ている気がします。普段は妹としかしゃべらないんですけど、妹と接するような感じでメンバーとも会話ができている感覚があって。

きっと、みんなが作ってくれている雰囲気がいいからだと思うし、とても居心地がいいですね。神宿はすてきなグループです!