宮沢りえ、蜷川実花監督のラブコールに「ガッカリさせたくないという思い」
小栗旬の太宰に「表情がすてきだった」
太宰の刹那的な生き方について宮沢は「クリエーティブな仕事をしている方たちは、太宰のように人間としては成立していないけれど、表現者としては最高だというような人が多い」と分析し、正妻・美知子には「自分の生活を壊してでも作品を作ってほしいというのは、太宰にとって一番の理解者であり太宰の一番のファンだったはず。つらかっただろうけれど、作品を愛し続けられた時間は幸せだったのかも。夫婦という枠を超えて、人間同士の強いつながりがあったと思う」と理解を示した。
ただ、宮沢自身は「私は家庭も守って、仕事でも攻めまくるのが理想。なかなか難しいですけれど、それを理想としています」と人としてのバランス感覚を大切にしていた。
天才作家・太宰を演じた小栗旬について、宮沢は「美知子に『壊しなさい』と言われた後の太宰さんの顔は、今まで見たことのない小栗旬さんで、一番好きな表情でした。自分が褒められるよりも、相手役の表情がすてきだったのがうれしい。それが一番の喜び」と健闘を称えると、蜷川監督は「それはりえちゃんに引き出された顔です。もはや芝居を超えていました。小栗旬さんは、その頃には太宰に成り切っていて、本物の瞬間が何度もあった」と宮沢の引力を称えていた。
最後に、宮沢は「蜷川監督と同じ時間を過ごせたことは、私の宝物。素晴らしい作品が完成したので、たくさんの人に見てほしい。記録も大切ですが、多くの皆さんの記憶に刻まれるような作品になりました」とアピール。
蜷川監督は宮沢について「男気? 女気? があって格好良くて大好きで、常に尊敬しています! 一生ついていきます!」とリスペクトの念を込めて「一緒に作品ができてうれしかった」と初タッグに喜色満面だった。
公開中
監督=蜷川実花
出演=小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ
成田凌/千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾/藤原竜也
脚本=早船歌江子
主題歌=東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
公式HP= http://ningenshikkaku-movie.com/
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