<高畑充希>「過保護のカホコ」からの“浮いた”キャラの系譜に「私、めっちゃ空気読むタイプなのに(笑)」<「同期のサクラ」インタビュー>
「過保護のカホコ」チームと再タッグ
――今作には、脚本の遊川和彦さんをはじめ「過保護のカホコ」(2017年日本テレビ系)のチームが再集結。高畑にとっては当たり役ともなったカホコと、今回演じるサクラ、何か共通点は感じますか?
「サクラは同期の中でもすごく浮いた存在なんです。カホコも浮いている設定でしたが、私、そういうのやりがちなんですかね…本当は、めっちゃ空気読むタイプなのに(笑)。
サクラって人当たりはよくないし、場を収めるために嘘をつくこともしない人なので、私も近くにいたら『おいおい』って思うかもしれないけれど、すごく信用できる人だと思います。変な人ではあるけど、こんな風に生きられたらいいなと。
私も実は、楽しくない時に笑うのが苦手で。だからいつも無表情なサクラが笑うと唐突に見えるのは、きっとそこに至るまで、外からは見えないけど彼女なりにすごく感情が動いているんだろうなと思っています」
――他にサクラに魅力を感じているところは?
「私、夢なし族なんです。もちろん最初はお芝居がしたいと思ってこの仕事を始めたんですが、目の前のことにいっぱいになるタイプなんで…。サクラみたいにひた向きなのはカッコいいですね。
大きな目標があって、脇目もふらずに進める人には憧れます。だって、1コの目標に10年ですよ! 叶ったら燃え尽き症候群になって、その後が“余生”になっちゃいそう。
実際私、以前は舞台『奇跡の人』のヘレン・ケラー役がやりたくて、それは自分にしては珍しく明確な夢だったんですが、17歳で叶っちゃって。終演後灰になって『この先どうしていけばいいの?』って思いましたから(笑)。その何年か後には同じ『奇跡の人』で今度はサリバン先生を演じることになったのですが、そんな風に人生が進んでいくなんて想像もしていなかった。幼かったんだなと思います(笑)。
今はもう少し緩めに夢が分散されて『コレもしてみたいし、こっちもしてみたい』と思えるようになりました」