<高畑充希>「過保護のカホコ」からの“浮いた”キャラの系譜に「私、めっちゃ空気読むタイプなのに(笑)」<「同期のサクラ」インタビュー>
高畑自身にとって“同期”俳優といえば…?
――高畑さん自身にとって“同期”といえば、どんな人が思い浮かびますか?
「『Q10』('10年日本テレビ系)で同級生を演じていた前田敦っちゃん(敦子)、柄本時生くん、池松壮亮くん、賀来賢人くんは、年も近いし同期に近い感じですね。
その時、私はまだ18歳だったかな、当時の“志”みたいなものもそのまんま、10年くらい持ち続けて生きているので…。賀来くんなんて、その時私と恋人役を演じて、この秋同じ日本テレビさんのスタジオでそれぞれ主演っていうのは、ちょっとグッとくるものがあって」
――同期とは、仕事の面で刺激し合っているんですね
「自分と似た人とはきっとプライベートで友達になりますよね。でも同期って、友達とも違うし、ライバルほどバチバチした関係でもない、絶妙な距離だなって思います。理想は、自分と全然違う発想をもってアグレッシブに進める人、でしょうか。そういう人の横で、刺激を受けたいですね」
――この作品は社会人としてどう生きるか。その戸口に立つ若者に大きな問いを投げかける作品ですが、高畑さん自身脚本を読んだ感想は?
「私も『大人になれよ』と言われて『大人って何?』と考えることもあるし。派手な物語ではないですが、それぞれのキャラクターや場面が、見てくださる皆様に、どこかしらプスプス刺さるドラマだと思います」
――本作で描かれるのは新卒からの10年間。自身は10年後の自分にはどんな思いを馳せる?
「10年後って…37歳か。考えたこともなかったです。どうしているんだろう? 想像もつかないですが、精神年齢みたいなものは、10年くらいじゃ意外に成長しないなって思います。
私自身にとってこの10年間は、人に知ってもらえるようになったことが一番の変化。ここ5年くらいのことですけど、良くも悪くも、自分の知らない人が自分を知ってくれているということに驚きますね。自分自身は…10年前よりは、人とコミュニケーション取れるようになってきたと思います」
――サクラと違って本当は「めっちゃ空気読む」し?
「いや、そこまで読めるかって言われたら…そんなに読めないかもしれない。マイペースではあるので。ただ、あまりにすごい浮いた人の役が多いから、そこまで浮いてる人生ではないっていうのを強調しておきたいんです(笑)。
でも、だからと言ってすごく空気を読めるわけではないですよ。
ドラマで最初に座長をやったのが朝ドラ(連続テレビ小説『とと姉ちゃん』/'16年NHK総合ほか)だったんですが、その時は『座長として盛り上げなければ!』みたいにすごく考えちゃったんですよ。でも考え過ぎたことで、また自分の首を締めてしまったんです。周りの人がどう思ってるんだろう?とか、自分からいい現場にしなきゃ!って思い過ぎて…。結果、いいことはそんなになかったので、あまり気にしないようにしよう、と。
今は自分のペースで、空気も読み過ぎず、あまり考え過ぎないようにしています」