小芝風花、連日の緊迫した撮影に「台本を読んでいて恐怖で涙が…」
女優の小芝風花が、12月2日(月)~5日(木)まで4夜連続で放送される「NHKスペシャル『体感・首都直下地震DAY1~DAY4』(仮)」(NHK総合)内のドラマ「パラレル東京」に主演。10月10日に東京都内のスタジオで行われた取材会に小芝が登場し、共演の高橋克典、伊藤淳史らと作品の見どころなどを語った。
同ドラマは、マグニチュード7.3の直下地震に襲われた首都圏の姿をVFXを駆使して映像化。発災直後からの4日間を、リアルタイムで描く。
初めてアナウンサー役を務める小芝は、役作りのためにアナウンスレッスンやニュースセンターなどを見学し、実際にプロの指導を受けた上で撮影に臨んだという。
マスコミにも一部開放されたスタジオ収録では、本物のアナウンサー顔負けの演技を披露した小芝。
取材会に同席した制作統括の松岡大介氏をして「そのままアナウンサーとして通用するんじゃないかというくらい成長していただいて、本番に臨んでいます」と言うほど、流ちょうなせりふ回し、アナウンサーらしい立ち居振る舞いを見せ、取材陣を驚かせた。
小芝「地震について考えるきっかけに」
撮影真っただ中の現在の心境を聞かれ、小芝は「少しご覧いただいた通り、毎日緊迫したシーンが続いておりまして、台本を読んでいても恐怖で涙が出てしまうほどです。
アナウンサーとしての私の言葉一つで助かる命もあるし、犠牲になってしまうかもしれないという緊張感。それを生で感じたとき、これが私にできるのか、伝わるのかという恐怖もありました。
毎日が山場のような気が抜けない撮影が続いています。本当に願うはドラマ内だけであってほしい、でも、30年以内に起きてしまう確率がすごく高いということで。
(いざという時のために)知っていて損することは絶対にないと思うので、少しでも地震について、起きた後にどういう行動をとればいいのかを考えるきっかけになってほしいので、たくさんの方に見てほしいです」と神妙な面持ちでコメント。
また、劇中のニュース番組の編集長を演じる高橋は、そんな小芝のアナウンサーぶりに「素晴らしいし、本当にアナウンサーとしていけるんじゃないかってくらいです。それも芝居をしながらやっていらっしゃいます」と舌を巻き、「今回のドラマを見て、本当にある種の疑似体験をしてもらえればいいなと思います。エンターテインメントとして見てほしいということ以上に、(描かれる部分が)辛口ですけど少しでも多くの方に知っておいてほしいことがたくさん詰まっています」と作品の見どころを語った。
そして、デスク役の伊藤は「実際に行われているNHKの訓練では、緊急地震速報が鳴るところからが訓練なんですけど、僕も立っていられないくらいの恐怖を感じました。
今回のNスぺのドラマを通じて、一人でも多くの方に、ちょっと怖い思いをするかもしれないですけど、実際にこういうことが起こるんだっていうことを、伝えるというのも必要なんじゃないかなと思います」と力を込めた。