30歳を過ぎて月島東署刑事課に配属された新米刑事・川上祐介(田中圭)は、妻殺しの被疑者と目される病院経営者・城崎知也を取り調べることに。
勾留期限が迫る中、一緒に取り調べを担当した警視庁捜査一課の警部補・小寺順平が自白を取るが、担当弁護士の宇都宮実桜は「大八木捜査法で自白させたのでは?」と、祐介に食ってかかる。
実桜が口にした“大八木捜査法”とは他でもない、刑事だった祐介の父・大八木宏邦をやゆする言葉。
実は祐介がまだ小学生だった頃、大八木は自白強要で冤罪を生んだ刑事として、世間から糾弾されることに…。しかも、大八木は真相を語ることなく、突然この世を去り、祐介は母方の祖母に引き取られて姓を変えていた。
やがて、城崎の事件は思わぬ転換期を迎える。担当検事が倒れた直後、城崎が起訴の決め手となる遺体遺棄現場を教えぬまま、黙秘に転じてしまったのだ。
焦った祐介は必死に捜査を続行。だが努力もむなしく、城崎は不起訴になってしまう。
しかも、その判断を下した後任検事の名前を聞いた祐介はがくぜんとする。検事の名は唐沢真佐人(中村倫也)。祐介の父が死んだ後、高等検察庁の元検事長・唐沢洋太郎の養子となり、生き別れになってしまった弟だったのだ。
祐介はすぐさま真佐人のもとへ押しかけ、なぜ城崎を不起訴にしたのか追及する。だが、真佐人は「弁解録取書を読んで取り調べに問題があると判断した」と冷たく一蹴。結局、“21年ぶりの再会”は物別れに終わる最悪なものになってしまう。
しかし、真佐人には考えがあった。水面下で動いていた真佐人はやがて、城崎の事件に新たな一石を投じることに。
そんな中、祐介は連続ボヤ事件との関連が疑われる、大企業の倉庫放火事件を捜査。社長・丸山与四郎の圧力を受け、警察上層部も捜査に本腰を入れたことで、祐介と真佐人は再び同じ事件に向き合うことになる。
真逆ともいえるやり方を貫き、時に対立しながらも、共に調べを進めていく祐介と真佐人。だが、事件の全貌は容易にあぶり出すことができないほど複雑で…。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)