米倉涼子、昔は「私、失敗しないので」に抵抗あった<「ドクターX」インタビュー>
「私、失敗しないので」がサラッと言えるようになった
――最初に大門未知子を演じたのは2012年。長い付き合いになりましたが、未知子のすごいなと思うところは?
「未知子は自分を飾らず、周囲に忖度せず、いろんなものをぶっちぎった人で、ポテンシャルが高い。とても理想的な女性だと思います。私はすぐに引っ張られてしまうタイプなので、彼女の一本筋の通ったところはすごいと思います。医者として何をすべきかを分かっていて、どんな場所でもそれを通せる。彼女は失敗しないですが、それはひたすらに患者のことを考えているから。失敗しないように準備ができているから、失敗しないんですよね」
――久しぶりに「私、失敗しないので」と言ったご感想は?
「昔は言うのが嫌だなと思っていたんです。私自身は、いつも失敗するのになぁ、って。それがサラッと言えるようになっていて、自分で面白いなと思いました(笑)」
――米倉さん自身と未知子の似ているところはありますか?
「未知子は晶さんのことを父親のように思っていますが、私も一徳さんのことを家族のように思っているところがあるので、そこは似ているなと思います。あと、西田さんたちとお芝居をしていると、遊んでいるのか、お芝居をしているのか、分からなくなる瞬間があるんですよ(笑)。自分なのか、未知子なのか、どっちなのか分からなくなるので、違和感のない役ではあると思います」
――皆さんとの掛け合いは、とても楽しそうですよね?
「私は何もしなくても、面白いです。未知子は今まで変わらず、オペだけちゃんとやっていれば、周りの方が面白くしてくださいますので」